デンマークで、郵便の配達が今年12月末で終了!デンマーク郵便配達(北欧学科教員エッセイ)

(出典:Wikipedia)

 

 デンマークでは去る3月6日に、スウェーデンとデンマークの政府系郵便会社のポスト?ノルドPost Nordから発表があり、通常の郵便(封書、葉書)の配達が12月末で終了することになりました。インターネットの普及などで郵便物が近年急激に減少した影響への対応です(例えば、デンマークでは取り扱い郵便の数が、約25年間で十分の一になっています)。一方で、インターネット通販で需要が多い小包事業は継続されます。この決定に伴い、国内に設置されている約1500の赤い郵便ポストも順次撤去されていきますし、人員削減や配置転換も行われます。
 そもそもデンマークで郵便配達事業が始まったのは1624年、クリスチャン4世の時代です。一時国王の近縁者が事業の所有者でしたが、1711年に国営となっています。約400年続いた郵便の配達が無くなることに正直、驚いています。デンマークでは郵便の集配が、1日数回から1回になり、それが週1回になったことまでは気がついていたのですが、ここまで来るとは予想していませんでした。歴史的に見るとデンマークは状況に応じて、マイナス金利導入のような大胆な改革を行なうことが多々あります。いずれ日本も同じ道を歩むのではとの思いもありますが、まずはデンマークでの動きを注視する必要がありそうです。 (執筆担当 佐保吉一)