文化社会学部北欧学科では6月18日に湘南キャンパスで、フィンランド?エスポーマーケティング社の清水眞弓氏による特別講義を実施しました。北欧諸国の教育や文化政策について学ぶ「北欧の教育?文化政策」の授業で行ったもので約40名が出席しました。
清水氏は、フィンランド第2の都市で、北欧のイノベーション拠点として世界的に注目を集めているエスポー市在住で、同社で企業や研究機関?投資家などの連携をサポートするビジネスアドバイザーを務めています。講演では、市内のスタートアップ企業とアールト大学、フィンランド技術研究所などを結び付けて全体の活性化を目指す「エスポーイノベーションガーデン」の取り組みを紹介。フィンランドを支える大企業だったノキアが経営危機に陥ったことがきっかけで、職を失った知識層が自由に融合する現在の形になったという背景や、日本企業との連携を促進するための取り組み、日本とフィンランドのビジネスに対する考え方の違いなどを説明しました。
後半では、学生から事前に寄せられた質問に答え、言語の修得方法や日本とフィンランド双方のよいところなどを紹介。最後に、「北欧学科は日本で唯一、北欧諸国について専門的に学べる場所です。皆さんが北欧に興味を持って学んでいることをうれしく思うとともに、そうした環境で学んでいることにうらやましいとも感じています。北欧の言語を学んでおけば、皆さんの将来に必ず役に立ちますし、英語も学んでおけばさらによくなることは間違いありません。これからも自信を持って勉強を続け、知識を生かして活躍してくれることを願っています」とメッセージを送りました。
学生たちからは、「実際に現地で活躍している方から政治や教育、文化などについて話を聞く貴重な機会だったと思います」、「私自身も将来北欧で働きたいと考えているので、とても参考になりました」といった感想が聞かれました。