文化社会学部北欧学科では7月12日に、本学科が実施しているインターンシッププログラムの中間報告会を行いました。北欧の企業や団体の業務を実際に経験する機会を設けることで、卒業後のキャリアを考えるとともに、北欧社会や文化への理解を深めるきっかけにしようと、北欧にルーツを持つ企業や団体と連携して2020年度から実施しているものです。当日は、湘南校舎の会場とオンラインを併用して行われ、各企業の担当者やプログラムに参加している学生のほか、今後の参加に興味を持つ学生ら約20名が参加しました。
今回は、4社のプログラムに参加している学生たちが、現在の活動やこれまでの成果、今後の活動予定について報告しました。お菓子や化粧品などの代理店を務めるScanjap社のプログラムでは、ECサイトの制作やインフルエンサーを起用したマーケティング、売り場イメージの提案などの活動を報告。フィンランドを代表する家具メーカーNIKARI社では、東京ビックサイトでの展示会の見学や店舗に家具を置いてもらうための市場調査?交渉の成果を発表しました。さらに、デンマークの医療用装具メーカーのColoplast社や在日デンマーク商工会議所でのアンケート調査やSNSを使った情報発信について紹介しました。
参加した学生たちからは、「1つのイベントや商品を完成させる難しさを知るとともに、仕事へのやりがいも感じました。さまざまな業務に携わらせていただく中で、仕事によっては自分に向き不向きがあることを知るきっかけにもなりました」「競合調査や商品の魅力を最大限に引き出す売り場づくりなど、日常生活ではあまり気にしていなかった部分の努力を知ることができました。今後のインターンシップでもいろいろなことを吸収していきたい」といった声が聞かれました。
運営を担当する柴山由理子講師は「北欧関連企業とのインターンシッププログラムは回数を重ね認知度が高まったため、年々参加者も増えてきています。また、以前参加した学生の紹介で参加を希望する学生もいるなど、プログラムの仕組みづくりができてきたのではないかと感じています。業務体験を通して北欧についての生きた理解を深める機会にもなるので、今後も多くの学生に参加してもらえれば」と話しています。