去る12月12日に、神奈川県内の高等学校において、「教師と生徒のコミュニケーション」をテーマとした3時間の研修講座の講師を担当しました。
研修では、学校で教師が生徒に行うコミュニケーションについて、授業や部活動、進路指導などの場面を想定して、生徒の意欲や自信を低下させたり、挑戦や創造的思考を抑えてしまう、あるいは生徒との関係を損ねてしまうようなコミュニケーションと、生徒の意欲や自信を高めたり、挑戦や創造的思考を促進して、生徒との信頼関係を築くようなコミュニケーションを、具体的な発言例を多く示しながら解説しました。
教師の方々は、担当教科の学習や部活動での指導を行いながら、多忙の中で、様々な問題を抱える生徒たちに向かい合ってサポートすることが求められています。こうした教育活動の中で、生徒に対するコミュニケーションの取り方は、最も重要なスキルの1つと言えますが、問題のあるコミュニケーションや有効なコミュニケーションが具体的にどのようなものかを学び、改善に結び付けるような機会は、それほどありません。
参加した多くの先生方は、生徒との関わり方について問題意識を持っており、より良いコミュニケーションができるようにしたいという熱意を持って、真剣に話を聴いていただきました。3時間という短い時間でしたが、私にとっても有意義な研修でした。
心理?社会学科教授 浅井千秋