工学部航空宇宙学科の水書教授の研究が防衛装備庁「bet36体育投注_bet36体育官网app-在线*开户6年度安全保障技術研究推進制度」タイプAに採択されました

工学部航空宇宙学科航空宇宙学専攻の水書稔治教授の研究課題がこのほど、防衛装備庁「bet36体育投注_bet36体育官网app-在线*开户6年度安全保障技術研究推進制度」タイプAに採択されました。本制度は、デュアルユースの研究開発として発展を期待する先進的な基礎研究が、大規模研究課題(タイプS)と小規模研究課題(タイプA?C)の枠組みで公募?委託されるもので、今年度は応募総数203件の中から25件が採択されました。

水書教授の研究テーマは、「脳機能障害の発端となる衝撃波関連現象の解明と影響低減法開発」です。近年、事件?事故,あるいは自然災害の二次災害として,人口密集地での大規模な爆発が起こる可能性が以前と比べ増加しています。水書教授は大規模な爆発が生じた際に救命救助にあたる医療従事者や捜索隊の安全を守る防護装備の強化に着目。爆発が起きた際の衝撃波が生体に伝搬し、通常の画像診断などでは判定できない爆傷(爆発による外傷)を負うことも多く、生体内における衝撃波伝搬とその影響に関する研究は世界的に注目されています。本研究では、頭蓋内における衝撃波現象を解明するための物理シミュレーションや野外実験、ラットへの衝撃波作用を検証する医科学実験などを計画。工学部内では、沼田大樹准教授の参画に加え、医学部医学科外科学系脳神経外科領域の反町隆俊教授と厚見秀樹准教授も参画していることから医学的知見も反映したうえで、衝撃波影響低減デバイスの開発を目指します。

昨年10月末から本格的に研究がスタートしました。水書教授は、「爆発現象は、事件?事故をはじめ、自然災害の二次災害としての事例が多数発生しています。生体という大変複雑な仕組みを持ったものと、衝撃波という強い圧力波の相互干渉で発生する現象の解明という学術的な観点と、自然災害をはじめ、事件?事故現場で救助にあたる方たちの安全を守るためにも研究に取り組んでいきたいと考えています。また、新しいデバイスの開発は産業をつくる意味合いもあり、脳機能障害の研究はスポーツ障害や交通事故にも生かされます。機会があれば体育学部や運動部とも連携し、bet36体育投注_bet36体育官网app-在线*开户のスケールメリットを生かした研究を展開していければ」と話しています。