大学院総合理工学研究科と工学部土木工学科、建築学科の学生有志からなるグループ「メイ?クイーン」が、鋼橋技術研究会主催の「ブリッジ?コンテスト」で 準優勝しました。このコンテストは、同研究会の設立30周年を記念して企画されたもので、2020年に開催される「東京オリンピックを彩る橋」という課題 で全国の大学から作品を募集。審査員による選考の結果、本学と東京大学、首都大学東京、拓殖大学の4チームが10月31日に行われた最終審査会に進みまし た。
学生たちは夏休み前から準備を開始。主塔は日本古来の鋼技術の結晶である「刀」が向き合う「決闘」をイメージしたデザインとした。さらに、橋げたをS字型 にすることで、近未来的で斬新なイメージを表現しつつ、主塔から橋桁に伸びる左右5本ずつのケーブルを交差させることで戦いのあとに互いの健闘をたたえあ う握手を表現。「シェイク?ハンズ?ブリッジ」と名づけました。また、外国からの人々を握手で歓迎するする意味も込めた。メンバーは、両学科の専門領域で 学んだ知識を交えながら、土木工学科の学生が中心となって設計図を作成。その後、建築学科の学生が指導して全員で模型を作りました。
審査会では、コンピューター?グラフィックスも駆使して、作品のコンセプトや特徴を発表。表彰式では、同研究会の藤野陽三会長(東大名誉教授)から表彰状 が手渡されました。リーダーを務めた総合理工学研究科博士課程1年次生の宮地一裕さんは、「手応えは感じていただけに最優秀賞を取れず残念でしたが、いち からものづくりに挑戦するのは今回が初めてだったため、その難しさや楽しさを実感し、社会で活躍するために必要な知識や経験を知るよい機会になりました。 また、メンバーの個性や得意分野を生かしながら役割を分担して作業を進める、チーム運営の方法も学ぶことができました」と話しています。また建築学科3年 次生の志田珠里さんは、「異なる分野の仲間が集まったので、最初は専門用語をうまく説明できないなど戸惑うこともありましたが、話し合いを重ねる中で新し い知識や視点を身に付けることができました。仲間と一つのゴールを目指していく経験はとても楽しかったので、またこうした機会があればぜひ挑戦したい」と 話していました。