大学院生が日本材料学会関東支部学生研究交流会で優秀講演発表賞を受賞しました

大学院工学研究科建築学専攻2年次生の奥墨直人さんが、8月30日に湘南キャンパスで開催された日本材料学会関東支部学生研究交流会で優秀講演発表賞(口 頭発表)を受賞しました。この交流会はポスターセッションと口頭発表の機会が設けられており、学生の研究の発展や意欲の向上を図ることを目的に開かれてい ます。

奥墨さんは、建築学科の藤井衛教授の指導を受けて取り組んでいる、新しい建築材料の可能性を探る研究成果を「PVA繊維とビニール紐を混入した流動化処理 土の破壊性状について」と題して発表しました。水とセメントに土を混ぜてできる「流動化処理土」に、コンクリートの補強財として広く用いられているPVA 繊維を混ぜた建材の性質を評価したもので、コンクリートよりもやわらかいものの、変形に強く、ネジやビスを打ち込みやすい特性があることを解明しました。 研究にあたっては、実際にこの建材を用いた小屋も建設し、その性能評価も行いました。その上で、より身近な物質を用いた応用方法として、流動化処理土にビ ニール紐を混ぜた場合の性能についても検証しました。

「もともとは住宅の設計に興味があったのですが、東日本大震災後、被災地の役に立てる研究がしたいと思い藤井先生の研究室で取り組まれていたこの研究を始 めました。今回発表した技術が実用化できれば、大規模な災害が起きた際にビニール紐や土など身近にある材料だけで応急的に簡易の建築物が作れるようになる ほか、低コストであるため途上国への支援などにも役立てることができると期待しています」と話す奥墨さん。すでに地盤保障関連の企業に勤務することが決 まっています。「bet36体育投注_bet36体育官网app-在线*开户では住宅の基礎を調べる一般的な試験方式であるスウェーデン式サラウンディング試験の方法を学ぶことができたほか、実際に構造物 を作りその強度を調べる実習など、社会人になってからも実践的に役立つ技術を多く身につけることができました。大学で得た知識や経験を生かしながら、災害 に強い住宅やまちづくりに貢献していきたい」と話しています。

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