工学部建築学科では4月11日から13日まで、「建築とカタチ―東海大建築卒業設計?優秀作品展2014―」を神奈川県横浜市にある公共施設「象の鼻テラ ス」で開催しました。この催しは、本学科の学生が学んだ成果を広く一般に知ってもらうことなどを目的に2010年度から実施しているもので、今年で5回目 となります。毎回、学生による実行委員会を中心として企画運営を行っており、今回は東日本大震災以降、建築の価値観がハードからソフトに寄っていることに 着目し、現代における「建築のカタチ」をテーマとしました。期間中には建築家や卒業生による座談会のほか、今年1月に湘南キャンパスで実施した審査会で優 秀作品に選ばれた卒業設計など14作品と建築新人戦最優秀賞や住宅課題賞受賞作など課題優秀作品5作品が展示され、3日間を通じて約500名の学生や一般 市民が来場しました。
12日に催された座談会「卒業設計とカタチ」では、建築家の手塚由比さん(手塚建築研究所代表)と篠崎弘之さん(篠崎弘之建築設計事務所)、山口紗由さん (Drawing notes)が学生の作品を講評しました。手塚さんらは設計した学生のプレゼンテーションを聞き、それぞれの作品の課題をコメント。「建物を設計する際に は、個々の部屋をひと目見て、利用者が何に使う空間なのかがわかることが重要。そのことをもっと意識したほうがいい」といったアドバイスが送られました。
また14日には本学を卒業後、国内外のプロジェクトで活躍している若手建築家や都市専門家をゲストに迎え、現在取り組んでいる建築や都市のカタチについて考える座談会「建築のカタチ?都市のカタチ」を実施しました。
実行委員会委員長を務めた白井由惟さん(大学院工学研究科建築学専攻1年次生)は、「建築におけるカタチをどのように考えればよいのかは、私たち自身が直 面している課題であり、何とか理解する糸口をつかみたいとの思いからテーマに選びました。座談会のゲストの先生方からの的確なアドバイスや、会場に来られ た方へのアンケート調査でも個々の部屋や全体の使用目的が明確な作品が高く評価されるなど、自分たちに何が足りなかったのかを学ぶ貴重な機会になりまし た。このイベントの成果への理解をさらに深め、今後の設計に生かしたいと思います」と語っています。
「建築とカタチ ~東海大建築卒業設計?優秀作品展 2014~」関連イベント
講評会「卒業設計とカタチ」
4月12日 15:00~18:00
ゲスト:手塚由比(手塚建築研究所 代表)
ゲスト:篠崎弘之(篠崎弘之建築設計事務所)
ゲスト:山口紗由(一級建築士事務所 Drawing notes)
モデレーター:吉松秀樹(bet36体育投注_bet36体育官网app-在线*开户教授 / アーキプロ)
座談会「建築のカタチ?都市のカタチ」
4月13日 15:00~18:00
ゲスト:番場俊宏(abanba / 2002年度修士課程修了)
ゲスト:谷章生(竹中工務店 / 2005年度卒業生)
ゲスト:安田淑乃(鎌倉市役所都市調整部建築指導課 / 2006年度卒業生)
ゲスト:信田健太(建築設計 / 2008年度修士課程修了)
ゲスト:横溝惇(飯田善彦建築工房 / 2006年度卒業生)
モデレーター:吉松秀樹(bet36体育投注_bet36体育官网app-在线*开户教授 / アーキプロ)