教育研究上の目的及び養成する人材像
工学部生命化学科の教育研究上の目的は、大学?学部の教育目的に沿って、1)バイオサイエンスを基軸において国際的に通用する広い視野と教養を身につけ、将来を担う技術者?研究者としての自覚と人格を身につけた人材、および、2)優れた個性?創造性を伸ばし、化学?食品?生物?工学の様々な分野で柔軟に対応できる能力と、継続的、自立的に学習できる生涯学習能力を身につけた人材を養成することです。
3つのポリシー
1ディプロマ?ポリシー
工学部生命化学科では、以下の能力を備えたと認められる者に学位「学士(工学)」を授与します。
知識?理解
生命に関する生物学的および化学的な基本知識を有し、生命現象を系統的に理解する。
汎用的技能
バイオサイエンスに関する知識?技術に精通し、生命現象の理解やその応用において効果的な問題解決策を見出す能力を有する。
態度?志向性
バイオサイエンスに関する知識と技能を総合的に活用して、人間の健康や生活の向上に主体的に取り組む力を有する。
2カリキュラム?ポリシー
工学部生命化学科が定めるディプロマ?ポリシーに基づき、以下に示す教育課程を編成し、実施します。
教育課程?学修成果
入学から専門学習へ円滑な橋渡しを行うための入門科目では、初歩的な実験やプレゼンテーションを含むアクティブ?ラーニング型授業で生命化学科学生としての自覚を高めさせます。さらに、生命現象を理解するための基幹科目や発展科目、実学性の高い応用科目など、生命現象を化学の言葉で理解し、私たちの生活や健康を考える力を養う学習体系を設置しています。
生命に関する生物学的および化学的な基本知識を修得し、生命現象の系統的な理解を深めさせることを目的として、初年次教育において「生物学概論」と「基礎化学」で学生を同じスタートラインに立たせ、より専門的な基幹科目群において生命現象の理解を分子?細胞レベルに広げます。
また、バイオサイエンスに関する知識?技術に精通し、生命現象の理解やその応用において効果的な問題解決策を見出す能力の養成を目的として、生化学や有機化学、細胞生物学、微生物学、遺伝子工学といった主要な講義科目は実験科目と連携しています。
さらにバイオサイエンスに関する知識と技能を総合的に活用して、人間の健康や生活の向上に主体的に取り組む力を養成することを目的として、健康と生活に深く関わる「医薬品科学」や「食品科学」、「コスメティック科学」などの発展科目群、実学の一つとして社会的要請が高まっているバイオセーフティ科目「バイオセーフティ」および「バイオセーフティ実習」などの応用科目群、キャリア教育の一つであるスチューデントアシスタント科目「生命化学実践1~4」があります。3年次からの研究室配属(生命化学発展研究1~3)も特色の一つであり、様々な力?スキルを身につける集大成として必修科目の「卒業研究」を配置しています。
学修成果の評価方法
本学科のディプロマ?ポリシーに示されている「知識?理解」「汎用的技能」「態度?志向性」に関して、修得単位数?GPAによる分析評価、授業についてのアンケート等を用いた学生による自己評価により、学修成果の評価を行っています。その集計結果は、FD活動等をとおして教育の質向上のためのPDCAサイクルにつなげています。
3アドミッションポリシー
求める学生像
工学部生命化学科の教育目標を理解し、この目標を達成するために自ら学ぶ意欲をもった人材。及び、ディプロマ?ポリシーで求められている能力を、身に付けられると期待できる基礎学力を十分有する人材。
入学者にもとめる知識?技能?思考力?判断力?表現力?態度
(1) 知識?技能
英語では、高校での英語の科目の履修を通して英語の文章理解力、表現力、コミュニケーション能力を身につけておくことが望ましい。
国語では、高校での国語の履修を通して日本語の文章理解力、表現力、コミュニケーション能力を身につけておくことが望ましい。
社会では、高校での社会(世界史、日本史、地理、政治?経済、倫理、現代社会)の科目の中から数科目を選択し、個々の項目の内容を理解していることが望ましい。
数学及び理科は、理系の学問を学ぶ上で必要な自然科学的な知識を幅広く理解していることが望ましい。
(2)思考力?判断力?表現力
環境問題と生命の関係を理解するために、自然科学の広範な知識を総合的に思考し判断する力が期待できること。
(3)主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度
多様な価値観と背景を持つ人々、ならびにそこで形成される社会や組織において、各々の立場や役割を理解して主体的かつ協調的に物事に取り組むことが期待できること。