工学部

原子力工学科

先輩?卒業生からのメッセージ

工学部原子力工学科を目指す皆さまに向けて、先輩?卒業生からのメッセージです。彼ら、彼女らの具体的な想いや経験談を聞いて、これからの大学生活を思い描くヒントにしてみてください。

澤田 陽加
3年次在籍
澤田 陽加さん

幅広い原子力工学を学ぶ

私の大学選択は、正直「原子力工学科」という珍しさに引かれて入学したことが本心です。しかし、1年次の授業で、原子力工学の幅広い分野での利用について知り、私でも、少しは人のために力となれるのではと思い、さらに興味をもつようになりました。また、数学?物理?化学などの理系基礎科目に加えて、専門の放射線に関する分野の勉強もすることとなり、難しく、つまずくこともありますが、先生方や先輩も優しく、熱心に教えてくださるので、とても温かい学科だと感じています。

将来の高度原子力技術者に向けて

私は高校物理で原子に興味をもち、今の日本には原子力に携わる人材不足の状況を知り、その力となるためにbet36体育投注_bet36体育官网app-在线*开户に入学しました。1年次は放射線に関する基礎知識や数学?物理?化学などの基礎科目を学び、さらに原子力発電の仕組みや原子力情勢など、実際の原子力関連業務に携わられていた先生方から直接解説を聞くこともできます。また、OBによる講演では就職や有効な大学生活のための知識なども聞くことができ、専門知識だけでなく、自分の将来を考えることができる授業も充実した学科の良さを感じます。

高橋 正太朗
3年次在籍
高橋 正太朗さん
五味 正博
株式会社アトックス
五味 正博さん

2013年度卒業

原子炉メンテナンス?放射線管理を通して福島復興に貢献

私が働いているアトックスについて紹介します。当社は全国の原子力関連施設、RI及び医療関連施設で事業を展開し、放射線管理、除染、廃棄物処理から設備の運転?点検保守までトータルメンテナンスを実施しています。現在、もっとも注力しているのは、東日本大震災で甚大なる影響を受けた福島の復興です。電力会社、政府、自治体、メーカーをはじめとする関係者の皆様と協力して発電所内外の事態の収束?改善に努めています。 私自身は、九州電力玄海原子力発電所内において、主に放射線管理業務に従事しています。被ばく管理、汚染管理、測定など現場での作業管理が主な業務です。放射線管理員の資質の向上をはかるためには放射線取扱主任者(1種?2種)の資格取得が重要です。これらの資格取得や業務遂行においては、学生時代の勉強が大いに役立っていると感じます。最後に、福島第一原子力発電所事故が発生して以来、“放射線?放射能”という言葉を聞くだけで、“危ない”と敬遠する人も少なくありませんが、皆さんは本学科で幅広い分野に触れ勉学に励み、正しい知識を身につけてほしいと思います。

学んだ専門知識で社会に貢献

私が入社した会社は、官公庁からの委託事業を主な仕事にしています。「官公庁からの委託事業」というと分かりにくいかもしれませんが、簡単に言うと専門的な知識?技術で行政機関を手助けすることで社会に貢献する仕事です。現在私は福島県内の自治体に出向し、放射線相談員という仕事をしています。具体的には、住民の抱える放射線への疑問や不安に対し、一緒に考えながら測定や適切な情報提供をすることで問題解決の手助けをし、住民の方が生活の幅を広げ、質を高めることができるようにするのが私の仕事だと思っています。住民の方々から寄せられる相談は多岐にわたり、放射線の健康影響、食の安全性、廃炉作業についてなどさまざまですが、原子力工学科で学んだ物理、化学、生物、放射線管理や原子炉の仕組みなどについての幅広い知識が役立っています。また、その学びが土台となり、社会に出てから新しい知識を学ぶ際にも効率よく吸収できています。原子力工学科では無理なくステップアップできるカリキュラムが組まれており、先生方の指導も手厚く学びやすい環境が整えられています。原子力について関心のある方だけでなく、社会で生かせる知識を身につけたい方にもお勧めできる学科だと思います。

西垣 卓馬
原子力安全研究協会
西垣 卓馬さん

2010年度卒業

2012年度修士課程修了