望洋特別理科講座(Boyo Special Science Program 2024)「美の科学」が行われました

11月14日、湘南キャンパスに付属市原望洋高等学校の福島 章喜副校長、加藤 巨也先生ほか、生徒さん18名が来校され、望洋特別理科講座(Boyo Special Science Program 2024)「美の科学」が行われました。この講座は、私たちの日常生活に関わる身近なモノとして、シャンプーや化粧品などのコスメティック製品を中心に、化学の視点から学ぶことを目的としたものです。今回は、生物工学科の開講科目「コスメティック科学」を高校生のみなさん向けにアレンジし、コスメティック製品について学ぶとともに、色彩と化学との関わり合いについて教養を深めることを目指しました。

午前中は、生物工学科の水谷 隆太 教授が「コスメティック科学入門」として、化粧品の法制度上の位置づけ、効能や成分の表示、皮膚の構造や機能、日焼けとメラノサイトの関係、機能性化粧品などについて、講義を行いました。午後は、蟹江 治 教授が「歴史的に有名な絵画のピグメントの紹介、化学物質の構造と色」として、ゴッホの絵画で用いられる黄色の化合物についてや、色の認知について生物学の視点も交えて講義を行いました。

講座に参加した生徒さんは、「コスメについて深く知ることができた」「薬機法によって化粧品が定義されていることを初めて知った」「ゴッホのひまわりについての考察を聞いて、自分なりに他の絵画について考えてみたいと思った」「高校の授業で学んだことが少し出てきて、今の学びの大切さに気付いた」など、参加後に楽しそうに話していたとのことです。

付属望洋高校の加藤先生によれば「今後、化粧品工場を訪問し、生産ラインの見学のほか、化粧品の使い方を実際に試して体感することで、生物学を応用した成分配合の化粧品について学ぶ予定」とのことです。蟹江教授は「生徒さんが少しでも興味を持つきっかけとなってくれれば」と話しています。