原子力工学科が原子力関連施設を視察する研修会を行いました

工学部原子力工学科では6月19、20日に茨城県内にある原子力関連施設を視察する研修会を実施しました。これは、核燃料の製造から廃棄処理までのサイクルを学ぶ「核燃料サイクル演習1」の一環として行ったもので、3年次生26名が参加しました。

学生たちは、事前に核燃料サイクルの基礎や視察先の概要についての講義を受けた後、視察に参加。2日間に分けて、三菱原子燃料工業、日本原子力研究開発機 構那珂研究所、日本原子力研究開発機構HTTR(高温工学試験研究炉)、日本原子力研究開発機構高速炉技術開発部、高速実験炉常陽、日本原子力研究開発機 構JMTR、日本原子力研究開発機構福島燃料材料試験部の7施設を巡りました。各施設では、管理区域を含む内部を歩きながら、スタッフから研究や業務の内 容、取り扱っている設備の運用や安全管理の体制についてレクチャーを受けました。

また視察後の7月2日と9日には、研修成果報告会を湘南キャンパスで実施。3班にわかれて各施設で取り扱っている業務や研究の内容について報告したほか、専門用語の解説など視察結果を踏まえて教員から出された課題について調査結果を発表しました。

学生たちは「これまでも授業では習っていましたが、実際に視察したことで核燃料施設の仕組みや一連の仕事の流れをより明確に理解できるようになりました。 また、どの施設でもかなり厳密な安全管理が行われており、原子力工学がきわめて高度な技術であることをあらためて実感しました」「原子力にかかわる仕事の 現場を目の当たりにしたことで、職業としてのイメージをつかむことができました。この経験は、今後の進路選択にも大いに役立つと期待しています」と成果を 語っています。

原子力工学科が原子力関連施設を視察する研修会を行いました