工学部機械工学科の山田剛治講師の研究室が11月7日から18日まで、神奈川県相模原市にある宇宙航空研究開発機構(JAXA)宇宙研究所にある惑星大気突入環境模擬装置を利用して学外実験を行いました。
山田講師の研究室では、航空機や宇宙ロケットの周囲で生じる空気の流れ(流れ場)を解明する研究に取り組んでおり、今回の実験はその一環で初めて実施したものです。今回利用した装置は、スペースシャトルや惑星探査機が地球の大気圏に突入飛行する際の環境を模擬できる日本最大級の装置で、これまで小型惑星探査機「はやぶさ」や「はやぶさ2」に搭載された「サンプルリターンカプセル」の開発にも使用されてきました。2014年度からは大学関係のユーザーからの公募利用も受けています。今回の実験では、惑星探査機に関する研究の一環としてアークプラズマ風洞を用いた分光計測を行いました。参加した学生たちは、「こうした研究の場をくださった先生やJAXAの関係者に心から感謝しています。はじめは右も左も分からずただ指示されたことをこなすので精いっぱいでしたが、実験が進むにつれて自分で考えながら作業できるようになったと感じています。一人前にはほど遠い状態ですが、今回の経験を生かして今後の研究活動にいっそう力を入れていきたい」と意欲を燃やしていました。