「ものづくり学生サミットin 湘南キャンパス」の表彰式を開催しました

工学部では1月18日に湘南キャンパスで、「ものづくり学生サミットin 湘南キャンパス」の表彰式を開催しました。高齢社会への対応など社会が抱える問題の解決策や、よりよい生活づくりに役立つアイデアの提案を通じて、チームでのものづくりや提案力、プレゼンテーションの楽しさを知り、スキルアップにつなげようと本学部が2014年度から開いており、今年度は6社の協力を得て実施しました。

参加した約150名の学生たちは昨年6月に各企業の課題にエントリーしたのち、アドバイザーの教員や企業の担当者のサポートを受けながら企画を検討。湘南キャンパスの防災を考えるグループは、本学職員にインタビューした内容をもとに過去の災害で明らかになった課題を調べたほか、化学を学ぶ学生たちが専門外のテーマにあえて挑み、一から勉強して提案書をまとめるなど、与えられた課題に対して各グループが知力やアイデアを尽くして挑みました。

学生は、12月に成果を発表。18日の表彰式では、優秀な成果を収めたグループに各企業の担当者から賞状と副賞が授与されたほか、最優秀賞を受賞したグループを代表して建築学科の学生によるグループ「七つの黒豆」(チーム名称)が、六角形のユニット構造を持ち移動可能でかつ服を着たまま温泉を楽しめる施設「きたまま温泉」を紹介。また原子力工学科の学生たちの「松研仮設5号機18」(同上)が、コンテナに燃料電池やソーラーパネル、生活必需品などを備えたユニット式移動型の生活支援コンテナのアイデアをプレゼンテーションしました。

学生は、「グループワークで一つの課題に挑む経験は社会に出てからもきっと生きると思います。アイデアに対して企業の視点から意見を聞けたこともよかった」「授業では自分たちで企画することはなく、実際にやってみると予想以上の難しさを感じました。これまで思いもしなかったような内容についても考えるいい機会になりました」「グループでものづくりをする経験をしたいと思って参加しました。昨年度も参加しましたが、どんなに苦しい局面があっても終わると大きな達成感を得られるのがこのイベントの魅力だと思います。また、工程管理や他社に考えをわかりやすく伝える力もつきます。実際にここでの取り組みが就職につながる人もいて、とてもよい企画だと思うのでぜひ続けてほしい」と話していました。

工学部の大山龍一郎学部長は、「大学ではさまざまな専門分野を学びますが、実社会は学際化が進み、知識量ではなく応用力を持った人や、さまざまな背景を持った人と協力しながら成果を上げる力が求められるようになっています。大学のカリキュラムではなかなか実現できないそうした力を身に付ける機会をつくりたいと始めたこのプログラムも今年で5年目になりました。賛同してくださっている多くの企業に心から感謝しています。本学部では今年度から、個人で自由な課題に挑む『学生自主研究奨励』も始めました。今後も、学生自身が自主的にさまざまな課題に挑む機会を積極的につくっていきたい」と話しています。

2019ものづくり学生サミット (2)525.jpg

2019ものづくり学生サミット (3)_525.jpg

2019ものづくり学生サミット (4)_525.jpg

2019ものづくり学生サミット (5)_525.jpg

ものづくり学生サミット (1)_1100.jpg