工学部では12月21日に湘南キャンパスで、「ドクターアキヤマと科学を思いっきり楽しもう! リターンズ」を開催しました。神奈川県の「大学発?政策提案制度」に採択された本学の提案「お子様からご年配の方まで、博士と一緒に楽しんで学べるサイエンス実験教室」の一環で行ったものです。当日は、ドクターアキヤマこと工学部応用化学科の秋山泰伸教授と松前義治助教、学生や市民ボランティアら約10名が講師役を務め、小学生や保護者ら約100名が参加しました。
この提案では、科学の面白さを伝えるさまざまな活動で利用できるテキストを作成しており、今回のイベントもそのテキストを利用。重曹やクエン酸など体に害がなく、身近な材料を使って入浴剤を作る実験と、分光シートと工作用紙を使ったキットを作り、色の三原色を調べる実験を行いました。それぞれの実験では秋山教授が、実験の科学的な背景や豆知識をわかりやすく紹介。学生たちは、事前に勉強した成果を生かし、参加者をサポートしました。
秋山教授は、「本事業は今年度で終了となりますが、過去2年間の活動を通して、理科が好きな人はより好きに、理科嫌いの人は理科が好きになるきっかけをつくることができたと思います。また、こうした活動が学生のコミュニケーション力向上に果たす役割がも大きいと感じました。さらに、小田原市の中学校や本学の付属高校とのネットワークもつくることができたので、今後は各校とも連携した活動を展開していきたいと考えています。また本事業の成果として実験テキストの最終版も公開しますので、ぜひ多くの人に活用してほしい」と語っています。