2022年7月10日から18日の日程で、アルメニア共和国のエレバンで第33回国際生物学オリンピックが開催されました。国際生物学オリンピックとは、各国から大学入学前の生徒(主に中学生?高校生)を対象として生物学の実技試験や理論試験を通じて生物学の才能を競い合う、科学オリンピックのひとつです。本学工学部生物工学科の笹川昇教授は国際生物学オリンピック日本委員会の一員として日本国内での代表選手の選考に関与しており、エレバンでの第33回国際生物学オリンピックでも日本チームの一員として参加しました。
今回の第33回国際生物学オリンピックでは62の国と地域が参加し、実技試験と理論試験が競われました。実際の試験問題は英語で提示されるため、まず笹川教授ら日本チームスタッフがこれらの問題を英語から日本語に翻訳し、試験では日本語で提供された問題に生徒が臨む仕組みとなっています。結果として日本選手は金1、銀1、銅1、優秀賞1という成績を得ることができました。なによりも日本選手は大会を通じて世界中の代表選手と交流し、かけがえのない仲間を増やすことができました。『大学入学前の年齢でこのように出会った仲間同士が、10年?20年経った頃に世界の生物学を牽引していくことを楽しみにしています』と笹川教授は話しています。