ロシアの留学生を対象に健康診断やSDGsに関する授業を行いました

健康学部健康マネジメント学科の柴田健雄講師と市川享子講師が2月19日に湘南キャンパスで、ロシアから海外研修として来日した留学生を対象にした授業を行いました。文部科学省の平成29年度「大学の世界展開力強化事業」の採択を受けて本学が展開している「ライフケア分野における日露ブリッジ人材育成:主に極東地域の経済発展を目的として」プログラムの一環で来日している15名の留学生を対象としたものです。

午前中は柴田講師が「Health promotion researches and health check-up in Japan」(日本での健康増進研究と健康診断)をテーマに講義。新潟県湯沢町で、町民がより健康で豊かに暮らせるように目標値を掲げてさまざまな取り組みを展開してきた「ファミリー健康プラン」や、ウオーキング啓蒙アプリの利用によって健康にどのような影響を及ぼすのか、健診データから分かった若年女性の肝機能異常のリスクなどを解説しました。また、本学部の取り組みとして、学生や教職員が腕につけたリストバンド式のライフロガーで歩数や睡眠時間などを記録し、食事や体組成計測定の結果などを登録することで健康維持を図っていることや、健康測定機器を積んだバスで公民館に出向いて測定会を行う「健康バス測定会」なども紹介。最後に体組成と骨密度をすべての受講生が測定しました。

午後は市川講師が担当し、「How do we create a sustainable society?」(持続可能な社会をどのようにつくるか?)と題して講義しました。持続可能でよりよい世界を目指す国際目標である「SDGs」(持続可能な開発目標)の理論的背景や内容を説明後、SDGsをテーマにしたゲームをワークショップ形式で実施しました。持続的な社会を脅かす日本とロシアの社会的課題について出し合い、これまで身近な事柄に変化を起こした経験があるか、特にどのような問題を解決すべきか等の経験や考えを交換しました。授業の最後には「SDGs達成に向けて、プロジェクトの構築」を本学部とロシアからの学生が協力して取り組みました。日本の環境問題への取り組みにロシアからの学生が関心を示し、健康学部生が提案したエコポイントを活用したエコバック利用の促進もプロジェクトの一つとして発表されました。両国の学生はそれぞれの国で抱える課題が大きく異なることをディスカッションから実感し、だからこそ境界を越えて協力し合う意味について理解を深めていました。

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