
健康学部健康マネジメント学科の学生たちがこのほど、湘南キャンパスにある学生食堂(8号館、コム?スクエア、ログハウス)のバリアフリーマップを制作しました。身近な健康課題の解決を目指す本学科の授業「フィールドワークB」の中で取り組んだもので、佐々田詠哉さん(3年次生)、藤田青空さん(同)、施景航さん(2年次生)が幅60cmの車椅子に乗って調査した成果を写真や感想を交えてまとめました。
授業ではバリアフリーやユニバーサルデザインについて学び、3名は車椅子の操作方法と介助方法を習得してから数回にわたって各食堂を訪れました。入り口のスロープや段差、トイレ、支払いや商品の受け取り、動線や席の座りやすさなどを調査し、8号館には車いす使用者が使いやすいよう少し机が高い優先席が設けられていることや、コム?スクエアの多目的トイレの使いやすさなどを紹介しました。藤田さんは、「わずかな段差や座席の間隔、出しっぱなしの椅子など、普段は気にしていなかったものがバリアになると改めて感じました」とコメント。佐々田さんは、「ログハウスの食券機はボタンが低い位置にあるので使いやすく、タッチ決済も便利でした。一方でトイレは外にあり、バリアフリーではないので利用は難しいという課題もあります」と振り返ります。指導に当たる阿部正昭教授は、「本授業では2021年度からマップの制作を始め、これまで1、5、16、17、19、20号館、11?12?13号館の図書館に関する調査結果をまとめてきました。湘南キャンパスは車椅子使用者が使いやすい施設や設備が点在しているので、インクルージョン推進室とも連携し、マップを必要としている人に届けたい」と語りました。
また、中国からの留学生である施さんは、「補助をする際に危険な場所に車椅子を止めてしまい、介助には注意力と技術が必要だと実感しました。スロープがついていても急勾配だと補助者がいても危険な場所があり、改善が必要です。中国では階段しかない場所も多く、エレベーターや点字もまだまだ少ないのが現状。日本のよい点を取り入れられるようにできることをしていきたい」と話していました。





