健康学部健康マネジメント学科では3月16日にオンラインで、「インターンシップB」報告会を開催しました。2年次生のウインターセッション科目として開講している授業で、企業や行政機関、公共団体などでの就業体験と事前?事後学修を通して、マナーや情報、知識、技能などを修得し、在学中のキャリア形成基盤を整えることが目的です。今回は11名の学生が6つの企業?団体で5日間の就業体験をした成果を、2グループに分かれて報告しました。
伊勢原市役所の健康づくり課を訪れた学生は、体操教室での骨量測定や高齢者の歩行テストの手伝いなどを担当し、「幅広い年代の人と接する仕事なので、言葉の選び方やコミュニケーション能力の重要性を感じました。別の業界も経験することで比較しやすくなると思うので、興味のある業界のインターンや説明会にエントリーしたい」と話します。逗子市東部地域包括支援センターで就業体験した学生は、「大学で学んだ相談援助や地域福祉について、実際の現場に触れることで学びを深めたいと思い履修しました」と話します。地域ふれあいサロンの見学や、多職種が連携して高齢者の自立支援や介護予防の課題を話し合う介護予防普及展開事業に関する会議への出席を通して、「広い視野を持つゼネラリストと専門的知識を生かすスペシャリスト、住民に対する継続的な支援を行うファーマー志向と災害時などに対応するハンター志向という異なる力を持つ必要があると感じました。インターンを経験し、公務員として働きたい意思が固まりました」と語りました。
「フィットネスクラブ ライフティック平塚」を運営する(株)神奈中スポーツデザインを訪れた学生は、マシンルームの監視などを担当し、「指導者として基本的な知識や技術を身に着け、自分の強みとなるポイントをより明確にし、強化していく必要があると痛感しました。基本的な技術を蓄え、会話の二手先を想像しながら短い言葉で簡潔に説明するスキルを習得しておいた方がいい」と分析。学校や福祉施設、企業で食堂を運営するハーベスト㈱でのインターンに参加した学生は、「エリアマネージャーや栄養士、調理師などたくさんの人が連携して施設の食事が成り立っているとわかりました。ただ施設を管理するだけではなく、働く人に寄り添うのも重要な仕事」と報告しました。
授業を担当する阿部正昭教授は、「昨年度、インターンシップBを履修した学生の半分以上が希望の就職先に進んでいます。皆さんもこの経験をステップにして、これから積極的に動いてほしい」と話しています。