健康学部健康マネジメント学科の森真理准教授と健康学部の7名の学生有志が、5月28日に伊勢原市総合運動公園で「ねんりんピックかながわ2022剣道交流大会リハーサル大会」の関連イベントとして開かれた「伊勢原ねんりんフェスタ2022」の運営に協力しました。森准教授らは、伊勢原市保健福祉部スポーツ課から依頼を受け会場内のイベント広場で開かれた「未病改善教室」の1つとして、「楽しく選んで 健康レストラン」を出展しました。
森准教授らは栄養についての知識を深めてもらおうと、ICタグを内蔵した食品サンプルを台の上に乗せるとエネルギー量や塩分量、カルシウム、ビタミンバランスなどが表示される「食育SATシステム」を使って来場者の選んだ食品の栄養バランスを評価。足りない栄養素やバランス改善方法などを提案しました。来場者からは「普段からバランスのよい食事を意識しているつもりでしたが、カルシウムが不足していることが分かったので改善していきたい」「学生さんが栄養バランスの改善案を分かりやすく教えてくれました」といった感想が聞かれました。
森准教授の研究室に所属するムラド ダーさん(3年次生)は「栄養バランスを提案しながら、日本と私の母国であるサウジアラビアの食習慣の違いも学びました。日本の食事だけでなく、いつかサウジアラビアの食事の栄養素を評価できれば」とコメント。森准教授の開講科目「栄養と健康」を履修する前田健志さん(1年次生)は、「授業で食品の栄養について学んでいますが、自分でも食育SATシステムで普段食べているような献立を実際に選択してみると塩分量がかなり多くて驚きました。最初は相手にどのように提案をすればいいか悩みましたが、多くの人の献立と数値を目にしたことで、いつの間にか改善方法が分かるようになっていました」と語っていました。
森准教授は、「栄養について普段から学んでいる学生たちですが、その成果を実践的に第三者に伝えることで、座学だけでは得ることのできない気づきがあったのではないかと思います。学生たちは栄養改善について理解を深め、積極的に参加者に声をかけていた点もよかったと感じています」と話していました。