健康学部健康マネジメント学科の学生有志や教員らが6月16日に、湘南校舎5号館前で生活困窮者やひとり親家族を支援するボランティア団体「フードバンク湘南」とともに、賞味期限の近くなり企業が廃棄する予定だった飲料やお菓子、レトルト食品など約400人分を配布しました。栄養について学ぶ本学部生が食品ロス問題や貧困問題といった社会問題を考える機会となるようフードバンク湘南と協働で実施しました。
当日は、守山乳業株式会社をはじめとするフードバンク湘南の協賛企業から寄付された商品を配布し、健康学部や体育学部を中心に多くの学生が行列をつくりました。約1カ月前からSNSで広報活動を行ってきた武美折さん(3年次生)は、「竹内友章先生(本学科助教)と当日に向けて企画内容や場所、告知など準備してきました。“どれくらいの人がきてくれるか”“配布物は余らないか”など当日まで不安もありましたが、盛況で安心しました。手渡した時に『ありがとう』と言ってくれる人がたくさんいて、終始明るい気持ちで配布することができました」と話し、同様に広報活動に尽力してきた秦こまちさん(同)は、「生活困窮とまではいかなくても、学生の中には1人暮らしや諸事情によって苦労している人もいます。周りの目が気になって無料配布に行きにくい人もいると思うので、こういった形で気軽に参加してもらい少しでもサポートできていたらうれしい」と語りました。
フードバンク湘南理事長の大関めぐみさんは、「コロナ禍になってからは事前に予約してくださった方に配布するという方法で開催してきたので、今回のような行列は久しぶりに見る光景でした。学生さんに喜んでもらえたので、今後もこのような機会をつくれれば」と話しています。竹内助教は、「フードバンクの実践を通して、学生には“健康”を考える射程が広がってくれればと思います。武さんと秦さんは今日に向けて広報活動を頑張ってくれていたので、その努力が実を結んでよかったです。当日急遽活動をサポートしてくれた学生など、普段の授業では見ることのできない学生の姿があり、学部が一丸となって取り組んだイベントとなりました」と振り返りました。