健康科学部社会福祉学科では5月から7月にかけて、「2020年度 社会福祉現場実習報告会」を実施しました。社会福祉士の国家資格取得を目指す4年次生が、春休みに福祉事務所や医療機関、老人?母子?障害者の支援施設などで取り組んだ実習の成果を振り返り、学生間で共有するものです。例年は教室で報告会を開催していましたが、今回はbet36体育投注_bet36体育官网app-在线*开户感染症対策のため、「医療」「障害者」「高齢者」「児童」「地域」の専門領域別にオンラインで行いました。
6月18日と25日、7月2日には、「医療」「地域」領域の学生16名が、WEBビデオ会議システム「Zoom」上で成果を発表。今年度から実習に臨む健康学部健康マネジメント学科の3年次生も参加しました。医療機関で実習した学生は、「昨年の夏に取り組んだ1回目の実習の反省を生かし、“患者さんから教えてもらう”ことを意識しました。相手のテンポに合わせて表情や姿勢、声のトーンなどに気を配りながら会話し、何気なくこぼれおちた言葉から患者さんの真の思いや心配ごとをすくいあげる大切さに気付きました」と振り返りました。社会福祉協議会で実習した学生は、「孤立しがちな住民を地域につなげるための支援も、社会福祉協議会の大切な役割であると学びました。人々の多様な価値観を理解するとともに社会の現状や課題を客観的に把握するよう努め、人と地域をつなぐ方法を考え続けたい」と意欲を見せていました。各発表後には活発な質疑応答が交わされました。
3年次生からは、「先輩たちの発表から、学びのポイントや相談者との向き合い方が見えてきました。実習計画を立てる上で参考になりました」「これまでに授業で学習した内容を思い出しながら聴講しました。もう一度復習し、しっかりと準備して実習に臨みたい」といった感想が聞かれました。
終了後には地域領担当の妻鹿ふみ子教授が、「実習での学びを咀嚼?編集し、リポートにまとめて発表するというエネルギーがいる過程を、皆さんはやり遂げました。多角的な視点から客観的に自分自身を振り返り、適確な言葉で発表しており、学びの深さや濃さを感じました」とコメント。医療領域担当の堀越由紀子教授は、「3年次生は先輩の発表から、観察?理解?分析?考察という学習のプロセスを理解できたと思います。社会福祉学科は『伊勢原』、健康マネジメント学科は『湘南』とキャンパスは異なりますが、今後も積極的に交流してお互いの学びを深めてください」とエールを送りました。