健康学部では9月20日に湘南校舎で、2022年度教育研究推進委員会第1回FD企画「学際的な授業実践の可能性を探る」を開催しました。FD(Faculty Development)企画は、授業方法やカリキュラム内容を改善?向上させるための組織的取り組みとして年に数回開催しているものです。
初めに中野いずみ教授が主旨を説明し、「すでに学際的な取り組みをしている先生方の話を聞いて参考にするとともに、自分自身の思いや具体的で実現可能なアイデアを出し合うことで考えを深め、今後の学生教育に反映していただきたい」とあいさつしました。続いて健康マネジメント学科の菅野和恵学科長が、「本学部の魅力は運動、栄養、メンタル、ソーシャルウエルネスの各方面から健康を捉えるとともに、それらをつなぐところにあると感じています。先生方がすでに実践している取り組みを聞き、本学部を目指す高校生にもその魅力を伝えられるよう考えていきたい」と語りました。
続いて、岡本武志准教授が古城隆雄准教授と取り組んでいる合同ゼミについて解説。「専門領域の違う教員が合同ゼミを行う場合はまず具体的なビジョンを示すことが大切です。私たちは信頼できるエビデンスを社会?地域に提案することをテーマにスタートしました。自分たちがやりたいことを地域に投げかけるのではなく、地域が抱える問題をリサーチ?分析し、何を仕かけたらよいかを考える必要があります」と実際の活動を紹介しました。続いて舳松克代准教授が、bet36体育投注_bet36体育官网app-在线*开户医学部や昭和薬科大学と共同で実施している「協働の理論と方法(旧?多職種連携論)」について説明。この授業は、医師、看護師、ソーシャルワーカー、薬剤師を目指す学生が連携してチーム医療を実現するための知識や技能、態度の修得を目指すもので、「履修学生からは“他分野の人と協働していく中で、本当の意味で健康を学ぶことができる”というコメントがありました。演習の中では本学部生だけでは生まれない意見も多く上がり、事例の援助方針のディスカッションを通して学ぶ絶好のチャンスです」と語りました。
その後は「学際的な授業のアイデア」をテーマにグループディスカッションを実施。最後のまとめでは、「多くの授業で学期末に学生による報告会が行われているので、そういったところに参加することが最初の一歩になるのでは」「ゼミ間の留学制度や教員のオムニバス講義を増やしてはどうでしょうか。メインゼミ、サブゼミを設け、副指導教員制度などをつくってもよい」といった意見が挙がりました。