健康学部健康マネジメント学科では4月18日に湘南キャンパスで、株式会社カナミックネットワーク代表取締役社長の山本拓真氏(工学部1999年度卒)による講演会を行いました。健康社会を実現するために必要な社会的、経済的な要素に加え、心、運動、栄養に視野を広げて基本的な健康を理解することを目的とした1年次生の必修科目「健康学概論」の一環です。山本氏は「株式上場とヘルスケア分野における今後のビジネス展望」をテーマに講演し、約200名が聴講しました。
山本氏は、自身の経歴をはじめ医療や介護、子育てといった社会保障分野に特化し、多職種の人をつなぐクラウドサービスを提供している社業について紹介。東証一部に上場する難しさや若手起業家の支援などについて語り、「人生で成功するためには、誠実でポジティブ、絶え間ない努力、チャレンジ精神、いい仲間との出会い、運の5要素が大切」と語りました。また、平均寿命が伸びている一方で、心と体の働きが弱くなる「フレイル」が増えている現状、大学や自治体と連携した健康支援の取り組みを解説しました。最後に学生たちに向けて、「健康学部で学ぶ皆さんには、ITをベースとしたヘルスケア分野はまだまだ伸びしろがあるという面も意識してほしい。社会人になって自分がどのような分野で活躍したいのか考えて勉学に励んでください」と語りかけました。
講義後には、学生からデジタル化時代における対面サービスに関する質問が寄せられたほか、山本氏から社会に出て役立つコミュニケーション能力や、努力の大切さなどについてアドバイスが送られました。