安田 純 講師
やすだ じゅん
所属 健康学部 健康マネジメント学科
学位
博士(スポーツ健康科学)
研究分野
運動栄養学
キーワード
#食欲 #朝食 #たんぱく質 #レジスタンストレーニング #睡眠 #肌 #e-スポーツ
効率的な身体づくりとコンディショニングのための食事?栄養素摂取法の探索
筋量の維持?増加(筋肥大)に寄与する食事?栄養素摂取法の検討
一般の方を対象とした場合、筋量が少ないことは生活習慣病の発症や転倒のリスクを上げることが確認されています。つまり、筋量の維持?増加に資するアプローチは人々の健康に重要であると言えます。筋量の維持?増加には運動(特に、筋力トレーニング)が最も有効とされていますが、その効果をさらに引き上げるためには栄養学の知識が重要となります。そこで、私は筋肉の材料となる「たんぱく質」を専門に研究を継続しており、国際雑誌への投稿を積極的に実施しています。特にたんぱく質の摂取量、タイミング、種類、質が筋肉にどのような影響を及ぼすかに着目しています。
運動およびスポーツの競技力向上のためのサプリメント、機能性食品の効果検証
運動やスポーツ現場では食事と同等以上にサプリメントが注目されています。見落とされがちですが、サプリメントの効果を最大限にするために重要なことは、普段の生活(食事、睡眠、運動など)をしっかりと評価することとなります。なぜなら、サプリメント研究の報告は、普段の生活をコントロールした上で実証された結果だからです。普段の生活を無視しても効果があるサプリメントがあるとしたら、薬理効果に近いと予想され、禁止物質に指定される可能性が高いです。私は上記のことを踏まえた上で、一般的な運動愛好家やスポーツ選手(e-スポーツ選手を含め)に対し、「サプリメント」および「機能性食品」が競技力向上へ及ぼす影響を検討しています。
肌状態を向上するための運動および食事?栄養素摂取法の検討
近年、運動が肌の状態を向上することが確認されています。我々の研究グループでも企業とコラボし、有酸素性トレーニングと比較して、筋力トレーニングがより肌の状態を向上させることを国際雑誌に報告しています。美に対する興味は国内でも高く、美のために運動を実施する者も多くいます。そこで、私は肌への運動効果をさらに引き上げるための食事?栄養素摂取法を探索しています。
安田先生が注力しているSDGs
健康マネジメント学科に興味がある受験生へ
研究とは皆さんの「興味を研ぎ究める」ことです。私の場合は、サッカーやバスケットボールをすることが好きで、その競技の中で強い身体に憧れていました。そこで、効率的に強い身体をつくるために研究をスタートしました。受験生の皆さんも身体づくりやコンディショニングの効率化について研究してみませんか?
本研究内容に関心がある外部の方へ
現在、健康産業が盛んとなっています。その中で、”エビデンスベース”に、商品の開発?販売、運動?栄養プログラムの作成などが主流となってきています。我々、研究者は”エビデンスベース”にデータを考察し論文として世に公表することに日々精進しており、それを生業としております。しかしながら、同時に、公表された情報を還元先(消費者)に伝える手段が限られていることも痛感しております。一方で、企業の方々は商品やプログラムなどを消費者の方々へ提供するプロフェッショナルであると認識しております。そこで、私は研究者と企業がコラボレーションすることで消費者の方々に、よりエビデンスの重要性を身近に感じていただけると考えております。更なる健康社会を実現するための共同研究を希望しております。