大学院芸術学研究科と教養学部芸術学科が12月2日に湘南キャンパスで、「国際交流ピアノ演奏会」(共催=文化社会学部北欧学科、学長室国際担当)を開催しました。本学と学術協定を結ぶノルウェーのベルゲン大学の学生や出身奏者を招いたこの演奏会は、本学を卒業しベルゲン大学で教鞭を執る下鳥美鈴准教授(文学部1995年度卒)から提案を受けて実現したものです。
2部制で実施した当日は、学生や教職員、駐日ノルウェー大使館員、近隣住民など約60名が訪れました。第1部では、松原彩花さん(大学院芸術学研究科音響芸術専攻1年次生)と小泉宗立さん(教養学部芸術学科4年次生)が、F.クープランやR.シューマン、C.ドビュッシー、F.ショパンの楽曲を演奏。第2部では、初めに1月からノルウェーのフォルケホイスコーレに短期留学体験する北欧学科の学生4名が、ノルウェーの自然や文化、作曲家のエドヴァルド?グリーグについて紹介しました。続けて、ベルゲン大学グリーグ音楽アカデミー大学院在学生1名と、同アカデミー卒業生の2名がノルウェーの自然や人々の暮らしをテーマに、グリーグが手掛けた楽曲を披露しました。参加者からは、「光や自然を感じる素敵な演奏でした」「また演奏会があったら聴きに来たい」といった感想が寄せられました。
企画を統括した教養学部の松本奈穂子准教授は、「海外の学生や演奏家との演奏会はなかなかない機会なので、開催できて本当にうれしく思います。今回出演した学生だけでなく、演奏を聴きに来た学生にとっても、表現力や素晴らしさを改めて理解するいい機会になったのではないでしょうか。今後もこのような演奏会を継続して開催したいと思います」と話していました。
当日のプログラムは下記の通りです。
<第1部>
松原彩花
F.クープラン『クラヴサン組曲第3巻第13組曲より《ゆりの花ひらく》《葦》』
小泉宗立
R.シューマン『幻想曲 ハ長調 作品17 1楽章』
松原彩花
C.ドビュッシー『《版画》より〈塔〉』
小泉宗立
F.ショパン『ソナタ 第3番 4楽章 作品58 ロ短調』
<第2部>
Sigurd Mosbakk
Edvard Grieg『Folkemelodier Op. 66 (selection)』
Katrine Lislevand Pavljuk
Edvard Grieg『Lyriske stykker Op. 38』
Tore Eide Bordal
Edvard Grieg『Folkelivsbilder / Pictures from Folk Life, Op. 19』