「第3回人間環境オープンセミナー」を開催しました

教養学部人間環境学科自然環境課程では7月11日に湘南キャンパスで、2018年度第3回人間環境オープンセミナー「21世紀を生き抜く人づくり?地域づくり~逗子市の挑戦~」を開催しました。大学院人間環境学研究科との共催でFD(Faculty Development/授業改善)研修企画として3回連続で実施しているこのセミナーは、各分野で活躍している方々の話を聞くことで教員の授業の質の向上を図るとともに、学生の視野を広げることを目的としています。今回は神奈川県逗子市の平井竜一市長を講師に招き、学生や教職員など約200名が参加しました。

平井市長ははじめに、「逗子市を訪れたことはありますか?」「政治家になりたいと思ったことはありますか?」などを質問投げかけるとともに、参加者に1、2年次生が多いことから、自身の大学時代の様子や政治家を志したきっかけを紹介。「大学で勉強したことが入社する企業の事業に直接関係していなくても、取引先の企業に関連したり、お客様や同僚との会話の中で知識が出てきたりと、さまざまな形で役立ちます。まだ将来の夢が決まっていない人も、今目の前の勉強に力を注いでください」と語りかけました。また、市長就任後の取り組みの一つとしてごみの焼却処分について触れ、「最大の環境問題は地球温暖化です。焼却処理を『ごみ発電』に役立てている自治体は多くありますが、これではごみの量は減らず、温暖化を促進してしまいます」と言及し、逗子市で行われているごみを減らす取り組みについて紹介しました。最後に、「皆さんのような若い世代が社会を変える原動力になります。世界的な視野で地域を捉えてみてください」と呼びかけました。

参加した学生からは、「何ごとにも勇気をもって一歩を踏み出すことが大切だと気づき、やりたいことにチャレンジしていきたいと思った」「さまざまなことに興味を持って、大学生活をもっと充実させたいと思いました」「今回の話を聞くまでは、逗子市のことを何も知らなかったので、今後は積極的に訪れたり調べたりして、周囲の人に逗子市のよさと見習うべきところを伝えていきたいと思いました」「政治家に対するよくない印象が変わり、すばらしい信念を感じました」「今後リサイクルを心がけ、フェアトレード商品を意識して買おうと思います」といったさまざまな感想がありました。さらに、今後のキャリアとして地方公務員をめざすことを考えるきっかけになった学生からは「平井市長のような意識の高い方のもとで働いてみたいと切に思いました」といったことも述べていました。

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