情報通信学部情報メディア学科の程島奈緒准教授がこのほど、日本音響学会第39回粟屋潔学術奨励賞を受賞し、3月10日に桐蔭横浜大学で開催された同学会2016年春季研究発表会の会場で表彰されました。
日本音響学会は1936年に発足し、音に関する多様な分野にわたる4500名以上の研究者や技術者が参加している世界的に権威のある学会です。粟屋潔学術奨励賞は、音響に関する学問や技術の奨励を目的に、有為と認められる新進の研究?技術者に贈呈される賞です。
程島准教授の受賞対象となった論文は、同学会の2015年秋季研究発表会で発表した「残響下での発話変化を応用した公共空間での音声明瞭度改善 -話者による明瞭度の違い-」です。これは、程島准教授が10年以上にわたり取り組んできた、駅や空港、公共空間など雑音や残響がある空間でも聞き取りやすい音声案内をめぐる研究の成果を発表したものです。同発表会では多くの発表者の中から、程島准教授を含む5名が受賞しました。
「外国からの観光客や高齢者の増加が見込まれる中、緊急時の放送などの音声情報を正確に伝える技術開発は急務です」と程島准教授。「そのような“音声によるバリアフリー”の実現を目指して続けてきた研究が評価され、たいへん光栄です。ますます需要が高まる研究ですので、これからも学生たちと一緒に努力していきたい」と意気込みを語っています。