大学院生が「第15回情報科学技術フォーラム」で奨励賞を受賞しました

大学院情報通信学研究科情報通信学専攻2年次生の望月信哉さんが、9月9日に富山大学で開催された「第15回情報科学技術フォーラム」(FIT2016)で論文を発表し、FIT奨励賞を受賞しました。

「FIT2016」は、いずれも日本有数の工学系学会である情報処理学会と電子情報通信学会の情報?システムソサイエティおよびヒューマンコミュニケーショングループとの共催で毎年秋に開催される大規模なイベントです。FIT奨励賞は、一般発表のセッションごとに座長の裁量により優秀な発表1件が選ばれるもの。今回は約600件の論文が発表され、望月さんを含む93名が受賞しました。

望月さんの発表タイトルは「画像観察時に観視距離と視聴位置を変化させたときの頭部運動の分析」です。テレビの大画面化が進み、視聴者の視線が画面のどの部分に注がれるのかが注目されるようになりました。望月さんは、ドラマや風景、映画などさまざまな映像と視聴位置を組み合わせる大規模な実験を実施し、大画面の高精細画像を観察する際に生じる頭部運動と眼球運動の関係について考察。その成果を発表しました。「何人もの被験者や先生、先輩方に協力していただき、夏季休暇中の研究室を借り切る状態で実験を繰り返しました」と望月さん。「成果発表の後には多くの研究者の人たちから質疑を受け、関心を持っていただけたと手応えを感じるととともに、今後の研究について示唆を得ることもできました。まだ研究は端緒についてばかりですが、これからさらに実験を続け、考察を深めたいと思います」と話しています。

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