情報通信学部情報メディア学科の向井智彦准教授がこのほど、情報処理学会2016年度論文賞を受賞。6月2日に学士会館(東京都千代田区)で行われた情報処理学会2017年度定時総会で、賞状、賞牌および賞金が授与されました。
情報処理学会は、コンピューターとコミュニケーションを中心とした情報処理に関する学術、技術の進歩発展、普及啓蒙活動、人材育成などを目的に、1万8千名以上の会員が所属する日本有数の学会です。2016年度論文賞は、同学会が発行する論文誌に2015年10月から2016年度9月に掲載された591編の論文から、特に優秀と認められた9編の著者に授与されています。
向井准教授の論文は「線形ブレンドスキニングのための例示ベース補助骨リグ構築」と題し、コンピュータグラフィックスを用いて3次元キャラクターアニメーションを制作する際の、高精度な皮膚変形アニメーションを高速に計算するためのアルゴリズムを提案しています。提案手法の新規性や汎用性の高さ、および実現場での利用価値の高さにあることが評価されての受賞となりました。向井准教授は、「研究成果が、権威ある学会から優秀な論文と認められたことを大変光栄に思います。今回の受賞を契機として、研究活動にますます積極的に取り組むとともに、産業界での実用化を見据えた開発研究にも注力したいと思います。さらに、いずれは学生との共同研究の成果が受賞に至るよう、引き続き教育活動にも尽力します」と喜びを語っています。
論文賞受賞者紹介ページ: https://www.ipsj.or.jp/award/2016_02.html
研究プロジェクトページ: http://mukai-lab.org/research/helperbone.html