情報通信学部経営システム工学科の田畑智章准教授が運営に携わる「大学生コンサルティングコンペティション2019(ConCom2019)」のキックオフミーティングが、7月6日に高輪キャンパスで開催されました。このコンペは、企業が抱える経営課題に対して、大学生が解決案を提案してその優劣を競うもの。解決アイデアの発表を行う「プレゼンテーションパート」だけでなく、そのアイデアを実際に企業と協力して具現化していく「アクションパート」も設けられているのが特徴で、2016年度から毎年開かれています。
情報通信学部の学生らも毎年多数が出場しており、今回のキックオフミーティングには、本学部の学生や法政大学、神奈川大学などの学生ら約60名が参加しました。当日は、田畑准教授がConCom2019の概要を紹介したあと、今年度の課題提供企業である「山上蒲鉾店」の担当者らが登壇。企業の概要を説明し、「1878年に創業した小田原市にある練物販売企業です。小田原市は早川と酒匂川に挟まれており、カルシウムやマグネシウムなどを適度に含む軟水を豊富に手に入れることができます。この豊かな水源や長年培ってきた加工技術を生かして、しなやかで歯を押し返すしっかりとした弾力を持った飽きのこない味わいのかまぼこを製造?販売しています」と話しました。続いて、田畑准教授が今年度のテーマである「山上蒲鉾店の売り上げ増加策の提案」の詳細を説明し、「皆さんの提案のゴールは、①山上蒲鉾店の(高級)板かまぼこの売り上げをアップさせること、②一般消費者のかまぼこを食べる機会が増加していること、③山上蒲鉾店のブランド力がアップしていることのいずれかです。もちろん複数のゴールが達成されていれば評価も高くなります」と話しました。
その後、学生からの質疑応答や懇親会などが行われ、田畑准教授は、「実際に企業のコンサルティングに携さわる貴重な機会。学生たちには企業の目線に立ち、さまざまなアイデアを提案してほしい」と期待を語りました。エントリーを予定する野村卓矢さん(情報通信学部3年次生)は、「実際に企業の話を聞いて、参加への実感が沸いてきました。今回の経験を今後の学業や就職活動などに生かせるよう、多くの経験を積みたい」と話し、掘圭佑さん(同1年次生)は、「企業との連携を通じた教育の場がたくさんあることに魅力を感じて情報通信学部に進学しました。入学して早々にConComの存在を知り、『参加してみたい』と仲間を誘ってきました。1年生なので、分からないことばかりですが、企業の方々にも納得してもらえるようなアイデアを提案したい」と意気込みを語りました。また、宮下丈さん(同4年次生)は、「昨年度もConComに参加し、実際に企業とやりとりしたり、他大学の学生と交流したりする中で多くのことを学びました。今回は最上級生として後輩をサポートする立場ですが、昨年の経験を生かして好成績を残せるように頑張っていきたい」と語りました。