高輪キャンパスが港区と連携して取り組んでいる「たかなわ子どもカレッジ」が、11月30日、12月1日に、静岡市清水区を訪問しました。たかなわ子どもカレッジは、大学の施設や知的?人的資源を活用し、高輪地区の児童が放課後に過ごせる場所を設置するとともに、本学の専門的なテーマを学ぶ機会を提供することで児童の自主性、社会性及び創造性を養い、地域交流や多世代間交流を推進する取り組みです。今回の企画は、建学の地である清水区を訪れ、本学のスケールメリットを知ってもらうことを目的として、高輪教養教育センターの北濱幹士准教授やチャレンジセンター?Takanawa共育プロジェクト(TKP)の学生らも参加しました。
当日は、児童22名とTKPの学生6名が高輪キャンパスをバスで出発し、まずは清水区の鉄道岸壁に停泊する本学の海洋調査研修船「望星丸」(国際総トン数=2174t)を訪問。乗船実習課程の学生らの案内で、船内見学やロープワークを行いました。その後、宿泊先の三保研修館で休憩をとった後、海洋科学博物館で夜間の水棲生物を観察する「夜の水族館ツアー」に参加。講堂で学芸員から説明を受けた児童たちは、自由に館内を散策し、夜になると色が変わったり、泳ぎ方などが変わったりする魚たちを観察していました。夕食後には、TKPの学生が海に関する〇×クイズ大会を開き、子どもたちは一問ごとに一喜一憂しながら学生との交流を深めていました。翌日は、再び海洋科学博物館を訪問。夜とは異なる水棲生物の生態を観察し、「魚が大好き」と笑顔を見せながら熱心にメモをとる児童の姿も見られました。
最後に世界遺産の「三保の松原」浜辺を散策したあと、高輪キャンパスへと帰りました。参加した児童たちは、「水族館がとても楽しかった。大学生もとても優しかったので、またいろいろなところに一緒に行きたい」と笑顔で語り、TKPのプロジェクトリーダーを務める小坪聖明さん(情報通信学部3年次生)は、「高輪キャンパスで学ぶ私たちも建学の地である清水を訪問する機会はなかなかないので、子どもたちとともにとてもいい経験になりました。今後もさまざまな活動を通じて多世代間交流を続けていきたい」と語りました。