情報通信学研究科の大学院生がコンピュータセキュリティシンポジウムにおいて最優秀デモンストレーション賞を受賞!

2024年10月22日~25日に神戸国際会議場で開催されたコンピュータセキュリティシンポジウム2024(CSS2024)において、情報通信学研究科の修士課程1年の森亮太さんが展示した研究デモンストレーションが最優秀デモンストレーション賞を受賞しました。

DEMO-05: VR/AR認知ハックデモ:人の弁別反応時間に着目した誤操作誘発
森 亮太 (bet36体育投注_bet36体育官网app-在线*开户), 平田 晃河 (bet36体育投注_bet36体育官网app-在线*开户), 中谷 裕教 (bet36体育投注_bet36体育官网app-在线*开户), 柿崎 淑郎 (bet36体育投注_bet36体育官网app-在线*开户), 金岡 晃 (東邦大学), 大東 俊博 (bet36体育投注_bet36体育官网app-在线*开户)


このシンポジウムは一般社団法人?情報処理学会のコンピュータセキュリティ研究会が主催している日本最大規模のセキュリティのシンポジウムです。デモンストレーションセッションでは51件の研究展示があり、デモンストレーション賞は学会に参加している研究者による投票により選ばれています。今回の受賞は研究デモンストレーションが高く評価された結果であるといえます。

またこの研究は、セキュリティを専門にしている大東俊博研究室および柿崎淑郎研究室と脳科学を専門にしている中谷裕教研究室が共同でバーチャルリアリティ(VR/AR)の実験を行ったという異分野融合型の研究です。セキュリティ?バーチャルリアリティ?脳科学など複数の研究分野にまたがって学際融合的に幅広く研究を行えるのはbet36体育投注_bet36体育官网app-在线*开户?情報通信学研究科の大きな特徴です。

森さんたちの研究は、VR における認知に基づくセキュリティとして人の反応時間を利用した特定のアクションを実行中に悪意ある要素を挿入し、人が認知をしていても意図しない誤操作を誘発してしまうことの実証を行いました。この反応時間を悪用した脅威を明らかにした上で、安全なユーザインタフェースの構築に向けた研究を進めています。

HMDを装着してデモンストレーションをする森さん

受賞した森亮太さんは、「CSS2024において、最優秀デモンストレーション賞を頂き、心より嬉しく思います。デモ展示を行うことで、体験者が実際に人は認知しても急に動作を止められないことを理解し、そこから実際に誤操作を誘発された場合におこるVR空間上におけるセキュリティのリスクの問題を共有し、活発に議論を行うことができました。 今回頂いた意見やアドバイスをもとに、今後より一層精進し研究に取り組んでいきたいと思います。」と今後の抱負を語りました。 

なおこの研究は、科学技術振興機構(JST) 戦略的創造研究推進事業(CREST)「多様な形態の現実を安心?安全に創り?繋ぐTrusted Inter-Reality基盤(代表:米澤拓郎、名古屋大学)」の一環で、東邦大学(金岡教授)との共同研究として行われました。

デモンストレーションの様子
森さんと柿崎先生によるデモンストレーション
(左から)柿崎准教授、森さん、大東教授、中谷准教授