高輪キャンパスの情報通信学部生によるチャレンジセンター「Takanawa共育プロジェクト」(TKP)のメンバー11名が9月11日から13日まで、 東日本大震災の被害を受けた宮城県沿岸地区を訪問。12日に、気仙沼市立気仙沼中学校でテニススクールを初めて開催しました。TKPは人と人との交流に よって地域の活性化を図ることを目的に、本キャンパスのある高輪地区を中心に活動しています。これまで、募金活動などを通じて被災地の継続的な復興支援に も取り組んできました。TKPでは、本キャンパスの硬式テニス部にも所属しているメンバーを中心に、月1回ほどのペースで高輪地区の住民を対象としてテニ ススクールを実施しています。今回のスクールは、そのノウハウを生かすことで、被災地の人々とより深く交流することを目標に企画したものです。
当日は同中学校の生徒約30名と、試合形式の練習を実施。生徒との真剣勝負となったダブルスの試合では、TKPで同部のメンバー4名が全力で生徒の打球に 対応し、動きの一つひとつを丁寧に指導。参加した生徒からは、「とても強くて、たくさん質問しました。ぜひ、またスクールを開いてもらいたいです」といっ た声が聞かれました。
また訪問中は、気仙沼市や南三陸町、陸前高田市なども視察。気仙沼市街に打ち上げられていた第18共徳丸が撤去された跡地や、津波で流されずに残った陸前 高田市の「奇跡の一本松」などを巡りました。また、復興支援の活動を通じて交流のある株式会社臼福本店の協力を得て、マグロ漁船の見学と乗車体験も行いま した。学生リーダーの鈴木琢也さん(3年次生)は、「活動を通じて定期的に被災地を訪問していますが、復興の道のりはまだまだ長いと感じました。テニスス クールを続けていくとともに、TKPにできることをこれからも模索していきます」と話しました。