高輪キャンパスは、3月6日から10日まで学内合同企業説明会を開催しました。また、大学院情報通信学研究科情報通信学専攻の研究発表会を合わせて開催しました。初日は、IT関連企業を中心に約30社の採用担当者が来場し、約20名の大学院生と学部生が会場で直接説明を行いました。この発表会は、同研究科と情報通信学部が取り組んでいる研究活動をポスター形式で紹介するものです。就職活動や産学連携の支援を主な狙いとしています。
大学院生は、「災害時のSNS活用法」や「省電力コンピュータ」など自分自身が取り組んでいる研究テーマについて発表しました。来場者からは、「実用的で興味深い研究があり感心した」、「目的や内容がわかりやすく、よく考えて発表していた」などの感想が聞かれました。また、学部生も所属研究室の研究テーマについて紹介を行いました。発表者からは、「一般の人への説明は難しかった」、「企業の人からのフィードバックは励みになった」といった声が聞かれました。どの発表も学会での研究発表とは異なり、一般の人にも伝わりやすいよう創意工夫が重ねられていました。
今回の発表会を取りまとめた村山純一教授は、「学生には一般の人にもわかりやすい発表を心がけてもらいました。ニュースから情報を得たり、生活の利便性にフォーカスしたりと、さまざまな工夫を凝らしてくれたと思います。この結果、多くの研究が興味深く発表されました。このようなプレゼンテーション能力は社会で必ず役に立ちます。また、企業の方々とのコミュニケーションの経験も、今後の研究活動や就職活動に生かせるはずです」と語りました。また、専攻主任の石井啓之教授は、「2回目となった今回は、昨年度に増して企業担当者の皆さまが熱心に発表を聞かれていて、時間を延長するほどの盛り上がりとなりました。さらに本学部全体の研究についての理解が進んだと、多くの方からご好評をいただけました。大学院生とっては自分の実力を確認する場となり、学部生にはさらなる学習への動機づけにつながったと感じています」と振り返りました。
一方、学内合同企業説明会は10日までの間に4回開催され、135社の企業、500名を超える学部生?大学院生が参加しました。この取り組みについて高輪教学課キャリア就職担当の荒井元明課長は、「大手就職サイトが主催する合同企業説明会が全国の大学の全学部を対象としているのに対し、学内での合同企業説明会には本学部の学生に関心を持っている企業が参加されます。学生と企業が互いに必要としあう就職活動を行うことができ、相思相愛の関係が築ける可能性が高くなります」と語っています。