通信ネットワーク工学科の学生が国際会議「IWSEC 2017」でBest Poster Awardを受賞しました

情報通信学部通信ネットワーク工学科4年次生の鈴木達也さんが、8月31日から9月2日まで広島国際会議場で開催された国際会議IWSEC2017 (The 12th International Workshop on Security)でポスター発表を行い、Best Poster Award(優秀ポスター賞)を受賞しました。

IWSEC2017は電子情報通信学会ISEC研究会と情報処理学会CSEC研究会が共同で運営している日本初のセキュリティ系国際会議で、今年で12回目を数える歴史のある会議です。国際会議内で実施されたポスター発表では、大学院生や企業の研究者を含めた33件の発表があり、その中で優秀な3件のポスターがBest Poster Awardとして選出されました。

鈴木さんの発表は、「Implementation Results of Privacy-Preserving and Public Verifiable Data Aggregation Protocols(公開検証可能なプライバシー保護時系列データ統計計算の実装評価)」をテーマに、本学科の木村隼人さん(3年次生)と大東俊博講師、国立研究開発法人通信研究機構(NICT)主任研究員の江村恵太氏の4名による共同研究の成果をまとめたもの。この研究は、スマートメーターなどで各家庭の電力量を収集?積算するようなケースにおいて、プライバシーを守りつつ不正な改ざんなどを検出できる方式を評価したものです。最先端の暗号?セキュリティ技術を実際の機器に用いた際に、現実的な速度で動作することを検証することは、暗号分野において重要な研究課題の一つであり、この研究成果によって同様の暗号方式の開発および実用化が加速することが期待されます。

鈴木さんは、「大学4年次のこの時期に国際会議のBest Poster Awardを受賞できてとても光栄です。今後はより積極的に研究活動に取り組み、現実社会に生かせる暗号技術の開発に尽力したい」とよろこびを語っています。また、当日は本学科の伊藤勝彦さん(4年次生)も「Implementation Results of an Adaptive Secure Secure-ChannelFree Searchable Encryption Scheme with Multiple Keywords」というタイトルでポスター発表に参加しています。

指導する大東講師は、「鈴木さんも伊藤さんも大学4年という研究を始めて間もない時期にもかかわらず、人一倍の努力を積み重ねて成果を出し、国際会議の場で堂々とした発表をしてくれました。発表中、多くのトップ研究者の方々からコメントをいただき、大変よい刺激を受けたと思います。また、共同研究者として指導に参画してくださったNICTの江村恵太さんには多大な協力をいただいており、感謝しています」と話しています。

受賞ポスター紹介ページ: http://www.iwsec.org/2017/list_posters.html

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