情報通信学部

星野 祐子

新しいソフトウェアの
可能性を探して

研究概要

 コンピュータで何か処理をするには、ハードウェア(コンピュータ本体などの機械類)とソフトウェア(プログラムやデータ、アプリケーションと呼ばれるもの)が必要になります。たとえば、スマホ で音楽を再生する場合、スマホ本体がハードウェアで、そこに入っている音楽データや再生するためのプログラムがソフトウェアです。

 このようなソフトウェアを作成するには、単にプログラムが作れるようになればよいだけではなく、「何をどのように処理するのか」「どの順番で処理するのか」「何をさせないようにするのか」など多くの決まりごとの上でプログラムを作るようにしなくてはなりません。そのためには「処理の手順や決まりごと」をまとめた設計が必要になります。今、パソコンや携帯電話を利用して、インターネットを中心としたネットワークが世界中に広がっています。ハードウェアの性能が向上し、ネットワークでつながると、それにあわせてソフトウェアもそれに合わせた処理ができるように設計をしなくてはなりません。また、処理が複雑になるとプログラムも長く複雑に、ソフトウェア操作も複雑になりがちです。そこで、私の研究室ではWebシステムや携帯を利用したシステムに関する研究開発などに取り組んでいます。

SNS収集データをもとにしたAI技術を用いたWeb情報の推薦

 皆さんは旅行に行くとき、どのように目的地の情報を集めるでしょうか。インターネット上のホームページやTwitterやInstagram、ブログや口コミサイトなどのソーシャルメディアを活用している人も多いのではないでしょうか。Web2.0以降、誰でも簡単に情報発信をすることができるようになり、その情報を利用する機会も増えました。発信される情報が増えた分、ほしい情報、必要な情報を探すことも難しくなり、興味のない情報を提供されることも多くなったのではないでしょうか。歴史好きで聖地巡礼をしている人に近くのスポーツ関連施設が紹介されたりすることもあります。来日した外国人と普段から日本に住んでいる人でも、行きたい、興味のある観光地は違うかもしれません。こんな時、自分の好みや気分に合うような情報が取り出せるシステムがあったらいいなと思いませんか。

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