便利で快適な
ネットワーク社会の実現を目指して
研究概要
インターネットやスマートフォンに代表されるようなネットワーク技術の発展で私たちの生活は大きく変わり、大変便利になりました。しかし、便利になって多くの人々が利用するようになったことで、また新しいネットワークに関する課題が発生しています。本研究室では、これらの課題を解決し、便利で快適なネットワーク社会の実現を目指しています。
ディジタル移動体通信用適応等化器の設計
携帯電話などのディジタル移動体通信システムでは、フェージング現象や雑音など、通信路の状態変化の影響により、符号誤りが発生することがあります。この符号誤りを訂正し、正しい情報を伝えるためには、この通信路の状態変化を適切に検出する必要があります。
その検出方法として、さまざまな適応等化技術が研究されていますが、本研究では、トレーニング信号の不要なブラインド等化アルゴリズムに基づいて動作する等化器を開発し、正確で情報伝送効率の優れた移動体通信システムの実現を目指しています。
DTN通信を用いた災害時救助支援システムの構築
近年、地震などの災害時における劣悪な環境下での通信手段としてDTN(Delay?Disruption?Disconnection Tolerant Networking:遅延耐性ネットワーク)通信技術の利用が検討されています。このDTN 通信技術を用いると、極端に長い通信遅延、頻繁なパケット損、間欠的なリンクの出現が生じる状況下でも、データの転送が可能になります。
本研究では、災害発生時から一定の時間が経過した場合、自動的に救助要請データを作成?送信することで、自力で救助を要請できない被災者も救助できるような災害救助支援システムの構築を目指しています。
その他、機械学習を利用したTwitter におけるデマ情報の自動抽出、二経路認証や認証画面の覗き見防止による認証強化、AR(Augmented Reality:拡張現実感)技術を利用した学習?教育コンテンツの作成など、さまざまな課題に取り組んでいます。
本研究室ではアクティブラーニングの考えのもと、各学生が能動的?主体的に研究活動に取り組むことに主眼を置いています。各自が興味?関心をもったIT 分野の現状調査から課題を発見し、この課題解決に向けて、教員?学生全員が一体となって努力しています。