教育研究上の目的及び養成する人材像
情報理工学部情報科学科の教育研究上の目的は大学?学部の教育目的に沿って普遍的な科学研究と革新的な着想を追求し、情報分野に関するグローバルな視野と新しい情報処理技術を創成する素養を持った国際社会に貢献する人材を養成することです。
3つのポリシー
1ディプロマ?ポリシー
情報理工学部情報科学科では、以下の能力を備えたと認められる者に学位「学士(工学)」を授与します。
知識?理解
理学と工学の両面から情報に関する幅広い基礎知識と人工知能、計算科学、数理工学、情報計測?可視化等に関する専門知識をあわせ持ち、さらに現代社会における様々な課題、ニーズを柔軟に理解する能力を有している。
汎用的技能
情報分野の技術を応用し、時代の多様なニーズに対して理学および工学的な立場から解決策を見出すことができる。
態度?志向性
情報技術者のモラルと使命を理解し、情報分野の理学および工学的な発展に寄与し、社会に貢献することができる。
2カリキュラム?ポリシー
情報理工学部情報科学科が定めるディプロマ?ポリシーに基づき、以下に示す教育課程を編成し、実施します。
教育課程?学修成果
主専攻科目は、理工系基礎科目、情報技術者基幹科目、コンピュータ実習科目、情報科学共通科目、AI?計算科学?数理工学分野科目、情報計測?可視化分野科目、自己発展科目、情報科学実験、情報科学ゼミナール、卒業研究1?2と段階付け、徐々にステップアップする構成になっています。
初年次より「基本情報技術者試験」のシラバスを参考にした科目配置を行い、社会が本学科出身者に求める情報 理工学分野の幅広い基礎知識を身につけさせます。「情報技術者基幹科目」「情報科学共通科目」の上に、本学科独自の 研究分野に関連した「AI?計算科学?数理工学」「情報計測?可視化分野」の科目を配置し、専門的知識を教授します。特に、AI?プログラミング教育に対する社会の大きなニーズに応えるため、「人工知能」「機械学習」「自然言語処理」「確率的最適化」「人工知能プログラミング」「アドバンストプログラミング」を配置し、AI 人材に求められる専門的知識を教授します。グローバル人材の育成のため、TOEIC 科目を配置し実用英語を身につけさせます。3年次後期には「情報科学ゼミナール」、4年次には「卒業研究1?2」等の実践的教育を通して、新しい情報技術を創成する能力やリーダーシップを育成します。
学修成果の評価方法
情報理工学部情報科学科のディプロマ?ポリシーに示されている「知識?理解」「汎用的技能」「態度?志向性」に関して、ルーブリックによる観点別評価、修得単位数?GPAによる分析評価、授業についてのアンケート等を用いた学生による自己評価により、学修成果の評価を行っています。集計結果は、FD活動等をとおして教育の質向上のためのPDCAサイクルにつなげています。
3アドミッション?ポリシー
求める学生像
情報理工学部情報科学科の教育目標を理解し、この目標を達成するために自ら学ぶ意欲をもった人材。及び、ディプロマ?ポリシーで求められている能力を、身に付けられると期待できる基礎学力を十分有する人材。
入学者にもとめる知識?技能?思考力?判断力?表現力?態度
(1) 知識?技能
現代社会における情報科学の様々な課題、ニーズを柔軟に理解する能力を有している。英語では、高校での英語の履修を通して英文法、文章読解、基礎的な英単語や熟語、リスニングを身につけておくことが望ましい。数学では、高校での数学の履修を通して公式や計算方法を理解した上で、それらを応用できる能力を身につけておくことが望ましい。理科では、高校での理科(物理、化学、生物、地学)の科目の中から数科目を選択し、個々の項目の内容を理解していることが望ましい。国語及び社会は、理系の学問を学ぶ上で必要な読解力、表現力、文化的な知識を幅広く身につけていることが望ましい。
(2)思考力?判断力?表現力
数学や理科などの高校の科目を通して論理的思考能力を身につけておくことが望ましい。また、歴史や地理、倫理など高校の社会科目を通して物事の良し悪しを判断する力、国語や英語などを通して文章を正しく理解し実験で得た結果や自分の考えを正確に他者に伝えられる表現力があることが望ましい。
(3)主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度
高校のクラブ活動や委員会活動、ボランティア活動などを通して、他者の考えを聞き、また他者に自分の考えを伝え、ともに1つの目標達成に向けて協力しようとする態度を身につけておくことが望ましい。