情報理工学部コンピュータ応用工学科の学生有志13名が、8月6日に岩手県大船渡市三陸町起喜来泊地区の「泊区公民館」で4回目となる工作教室を実施しま した。本学科とチャレンジセンターの共催で、浅川毅教授のゼミの学生からなる同センターのユニークプロジェクト「きらきら実験教室」のメンバーが中心と なって実施したものです。
会場は、同センターの「3.11生活復興支援プロジェクト」が建設に協力し、7月26日に落成式を行ったばかりの泊区公民館。当日は、近隣の起喜来小学 校、甫嶺小学校、崎浜小学校の1年生から6年生までの児童とその保護者、約20名が参加しました。学生たちの指導のもと、目の残像を利用した、手で振ると 5文字程度のアルファベットが浮き出る表示機を製作しました。学生たちは、「毎年参加してくれる子どもたちもいるので、何か違うものを体験してもらいた い」と考え、この日のために新しい工作キットを開発?発注し、自分たちでプログラミングを書き込んで準備してきました。ハンダゴテを使った作業に苦戦する 場面や、部品が足りないといったアクシデントもありましたが、最後は全員が思い思いのアルファベットを記憶させて、無事に完成させました。工作教室のあと は、「伊勢原市ジンギスカン」と「拝島市鳥元」から提供してもらった食材を使って、全員でバーベキューを楽しみました。また夜には、今年度の新たな試みと して地域の方々と学生や教員の懇親会も開催。各自自己紹介をしたあと、東日本大震災からこれまでの苦労や復興の様子について話を聞きました。
参加した学生たちは、「本格的に準備を始めてから当日まで3カ月ぐらいとあまり時間もなく、準備は大変でしたが、子どもたちが喜んでくれたことが何よりう れしかったです。震災後、初めて訪れた大船渡で復興の様子を目にし、現地の方々にお話を聞くこともできて、とても貴重な経験になりました。これからも震災 を忘れず、活動を続けていきたい」と話していました。
【コンピュータ応用工学科サイト】
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