情報理工学部コンピュータ応用工学科では8月27日、岩手県大船渡市三陸町越喜来(おきらい)泊地区の応急公民館「どんぐりハウス」で工作教室を実施しま した。情報理工学部の中下俊夫学部長とコンピュータ応用工学科の浅川毅准教授が企画したもので、浅川准教授のゼミに所属する学生9名が中心となって準備を 行いました。当日は、近隣の越喜来小学校、崎浜小学校、甫嶺(ほれい)小学校に通う2年生から6年生14名と保護者が参加しました。
「どんぐりハウス」は、チャレンジセンターの「3.11生活復興支援プロジェクト」が今年5月に泊地区に建設したものです。屋根には停電対策および電力供 給がひっ迫している現状の対策として三洋電機製の太陽電池モジュールを設置し、発電した電気をパナソニック製の電気自動車用鉛蓄電池に充電することで夜間 にLED照明が使えるようにするなど、資源循環型社会に対応する設計がなされています。
参加者らは当日朝から、LEDランプを使ったマイコン制御のイルミネーションづくりに挑戦。学生や浅川准教授のサポートを受けながら、公民館の屋上に設置 されているソーラーパネルからの電気や外部電源で熱したはんだゴテを使って組み立てました。午前中には全員が完成。子どもたちは7色の光が時間とともに変 化していく様子を見ながら歓声を上げて喜び、ポケットの中に大切にしまい込む子どももいるなど、満足した様子でした。
終了後には平塚商店街にある「焼肉ジンギスカン」の小原昭人社長から提供を受けた肉や焼きそば、ウインナーなどを使ったバーベキューパーティーを開催。駆 けつけた小原社長も加わって、全員で火おこしなどの準備を行い、肉や焼きそばに舌つづみを打ちながら交流しました。終了後には「どんぐりハウス」がある敷 地の入口付近に約100本のチューリップの苗植えを行って、公民館に彩りを添えました。
学生たちは「子どもたちと一緒に楽しむことができてとても良かったと思います。参加者から元気をもらう事ができました」と感想を口にしていました。