4月26日に湘南キャンパスで、「Global Citizenship Seminar(グローバル?シチズンシップ?セミナー)を開催しました。国際的に活躍している科学者との交流を通じて学生たちに視野を広げてもらうおうと、グローバル推進本部が開いたものです。当日は、情報理工学部の長幸平学部長らとの共同研究のために4月末まで同キャンパスに滞在しているNASAゴダード宇宙飛行センター氷雪圏研究所の上級研究員ジョセフィーノ?コミソ博士が「On becoming a NASA Scientist(NASAの科学者になるということ)」をテーマに特別講演。学生や教職員ら約50名が聴講し、終了後にはコミソ博士と英語でディスカッションしました。
はじめに山田清志学長が、「NASAの科学者と直接対話できる貴重な機会です。ぜひ有意義な時間を過ごしてください」とあいさつ。続いて長学部長が、コミソ博士との出会いや交流、雪氷圏における衛星観測の分野での共同研究の経緯などについて紹介しました。
コミソ博士はフィリピンでの生い立ちを振り返り、「飛行機雲を見て驚いたことが科学に目覚めたきっかけ」と幼少時のエピソードを紹介。フィリピン大学で学士号を取得した後に渡米し、フロリダ州立大学を経てカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)で物理学の博士号を取得した経緯や、NASAゴダード宇宙センターでの研究成果などについて語りました。参加者からは、「科学者になるために大切なこととは何か」「海外留学するためのアドバイスを」などの質問のほか多くの感想が寄せられ、コミソ博士と意見を交換しました。
最後にグローバル推進本部長の吉川直人副学長(国際?一貫教育担当)が、「コミソ博士が科学者になるまでの興味深い話をきかせていただきました。皆さんもぜひ博士のように、目標に向かってチャレンジしてください」と学生にエールを送りました。参加者は、「科学者として国際的に活躍し、社会に貢献しているコミソ博士の話に刺激を受けました。海外留学を目指して、さらに英語力やコミュニケーション力を高めたい」と感想を話していました。