情報メディア学科と芸術学科の学生グループが「全天周コンテンツコンテスト」で準優秀賞を受賞しました

情報理工学部情報メディア学科と教養学部芸術学科の学生グループがこのほど、「第8回全天周コンテンツコンテスト」で準優秀賞を受賞。11月4日に富山市科学博物館で表彰式と上映会が行われました。ドーム状のスクリーンに映し出される全天周の映像コンテンツを募集するコンテストで、情報メディア学科の茂木龍太講師と芸術学科の熊谷慶助教が2022年度に立ち上げた「全天周(360度)映像制作プロジェクト」に参加する学生有志が応募。本プロジェクトの学生が受賞するのは2年連続です。

就職活動の面接官から投げかけられた意地悪な質問から着想を得たという作品「そのペンを私に1万円で売ってください」は、作中で主人公が面接官から聞かれる質問そのものをタイトルにしました。主人公がペンをノックすると、再び面接官から同じ質問が投げかけられる構成となっており、台本を担当したリーダーの門田希香さん(情報メディア学科3年次生)は、「最初は戸惑っていた主人公が、ペンをノックするとタイムリープすると気づき、答えが少し違ったなと感じるともう一度やり直し、よりよい回答を目指していくストーリーにしました。対面する面接官と主人公が同時に映せる360度カメラの魅力を活用しています」と振り返りました。面接会場に置かれたペンケースは植田有紗さん(芸術学科2年次生)が3Dプリンターで制作するなど小道具にもこだわりました。映像編集も担当した植田さんは、「普段からYouTubeに動画をアップしていますが、個人で作品を作るのとは異なり、事前に構成を考え、絵コンテを作って撮影するなど、新しい視点や発見が多く新鮮でした」とコメント。選曲を担当した佐藤煌珠さん(情報メディア学科1年次生)は、「多くの曲を聞いて場面にあったものを選ぶのは骨の折れる作業でしたが、普段は触れることのない360度カメラを使った映像作品の制作は面白かった。来年も挑戦したい」と語りました。

指導にあたった茂木講師と熊谷助教は、「昨年度まではカメラを動かして映像に変化を加えていましたが、今回はカメラを固定し、視聴者が見たいものを見る作品に仕上がっています。理系と文系の学科ではありますが、ものづくりに興味があるという共通点で親和性が高く、学生の自由な発想を生かしたいい作品にまとめてくれました」と語ります。表彰式に出席した植田さんは、「他の受賞作品を見て、新しい発見や改善点もたくさん見つかりました。経験を生かして、よりよい作品を作っていきたい」と今後に向けた意気込みを語りました。