情報理工学部情報メディア学科と教養学部芸術学科の学生グループが、2月4、5日に東京都?ギャラクシティまるちたいけんドームで開催された「第13回国際科学映像祭『ドームフェスタ』」に参加。ドーム状のスクリーンを使って世界各国から集まったショートフィルム作品の上映やコンテストなどが行われる中、初日の「フルドームショートフィルム SPECIAL DAY」で上映された学生による32作品の中から奨励賞4作品に選ばれました。


受賞したのは、情報メディア学科の茂木龍太講師と芸術学科の熊谷慶助教が2022年度に立ち上げた「全天周(360度)映像制作プロジェクト」に参加する学生有志6名です。作中で就職活動中の主人公が面接官から聞かれる質問そのものをタイトルにした「そのペンを私に1万円で売ってください」は、主人公がペンをノックすると、再び面接官から同じ質問が投げかけられ、よりよい回答を目指していくストーリーになっています。同作品は昨年11月の「第8回全天周コンテンツコンテスト」でも準優秀賞を受賞しています。

リーダーの門田希香さん(情報メディア学科3年次生)は、「受賞できると思っていなかったので、大変光栄です。選んでいただいた以上、来年度はよりよい作品を作りたい。世界各国の作品も、演出の工夫やストーリーなどとても勉強になりました」とコメント。植田有紗さん(芸術学科2年次生)は、「みんなで頑張って作った作品が目に見える結果につながり、やってきた甲斐がありました。3DやVR、CGなどさまざまな分野に興味が広がり、独学で学んでいるので、今後の作品制作に生かしたい」と話しました。佐藤煌珠さん(情報メディア学科1年次生)は、「他大学の学生の作品を見て、自分では考えつかない発想や見せ方に刺激を受けました」と学びを得た様子。上映作品の中でも実写作品は珍しく、面接官役も務めた成田優士さん(同2年次生)は、「初めての演技は難しく、懇親会では他大学の先生方から演技へのダメ出しもありましたが(笑)、全体の構成や編集など高く評価していただきました。参加者と使っている編集ソフトについて議論したり、スマートフォンで撮影している人の制作秘話を聞いたり、貴重な経験ができました」と話していました。
また、会場では大学で学生の指導に当たる教員によるトークセッションも開かれ、茂木講師と熊谷助教が登壇。東京工芸大学、武蔵野美術大学、玉川大学の教員とともに全天周映像の可能性や課題、授業や教育への生かし方についてそれぞれの考えを述べました。