国際文化学部デザイン文化学科を目指す皆さまに向けて、先輩?卒業生からのメッセージです。彼ら、彼女らの具体的な想いや経験談を聞いて、これからの大学生活を思い描くヒントにしてみてください。
2020年度卒業
溝口 みのりさん
知らない世界に出会い面白さに気づくことで自分の道が見つかる
高校時代は建築に興味を持っていましたが、建築以外にもいろいろ学んでみたかったので、デザイン文化学科を選びました。2年次に地域のフリーペーパーを作るサークルに入り、地域の人々の思いを伝えたり、隠れた名店を紹介することの楽しさを味わい、課題を解決するためにデザインが役立つことの面白さに気づきました。それがきっかけで「グラフィックデザインをやりたい!」と思うようになり、3年次からはグラフィックデザインに集中しました。中でも、架空の地域のブランディングやプロモーションを企画?プレゼンテーションする授業がとても面白かったですね。チーム内で企画をまとめるのにすごく時間がかかってしまいましたが、そこでしっかり内容を詰められたので、後の作業はスピーディーに進みました。発表会では「完成度が高い」という評価をいただき嬉しかったです。
ポスターコンペでの受賞で自分の作風に自信が持てた
ゼミ課題として応募した作品「嫉妬」で、公益社団法人日本グラフィックデザイナー協会(JAGDA)のポスターコンペティションの優秀賞を受賞することができました。コンペのテーマは「手」。大きなテーマなので何でもありという反面、難しいテーマだと感じました。試行錯誤の結果、象の鼻をモチーフにして、自分がバイク事故で両腕をけがしたとき、もし手を失い絵が描けなくなったら、鼻を手のように使える象に嫉妬するだろうな、という思いを表現しました。 こだわったのは細い線を重ねて絵を描く技法です。写真などを参考に、皮膚のシワ一つひとつをパソコンのタッチペンで描き込む作業を数週間根気強く続け、象の鼻を力強く描写することができました。この作品では説明的なことはできるだけ排除し、見た人に「これは何だろう」と考えてもらえる作品をめざしました。今回の受賞は、自分の作風に対する自信につながりました。デザイン文化学科には、こうしたチャンスに恵まれる、実践的なカリキュラムが整っています。
塚本 優浩さん
2019年度卒業