教育研究上の目的及び養成する人材像
経営学部経営学科の教育研究上の目的は、大学?学部の教育目的に沿って、自らの頭で考え、判断し、自ら行動できる自律的な人間性を涵養し、さらに、経営における「理論と実践の融合」に共鳴し、社会面と環境面に配慮しつつ、ビジネスの世界で活躍できる経営センスを身につけることです。そして、そのことを通して、人類の幸福?発展?平和に貢献できる使命感を持った人間性豊かな人材を養成することです。
3つのポリシー
1ディプロマ?ポリシー
経営学部経営学科では、以下の能力を備えたと認められる者に学位「学士(経営学)」を授与します。
知識?理解
グローバルな競争のなかで、社会面と環境面に配慮しながら、組織及び戦略に関わる経営学的知識?ツールを獲得することによって、組織及び個人が勝ち抜く能力を有する。
汎用的技能
経営学的思考方法を学び、経営学、情報?統計学等のツールを身につけることによって、ビジネスプランを作成し実行できる能力を有する。
態度?志向性
文理融合的な複眼的視点で、能動的?主体的に自ら経営手法を考え、他者と協働する能力を身に付けながら、経営目標達成のために果敢に取り組む力を有する。
2カリキュラム?ポリシー
経営学部経営学科が定めるディプロマ?ポリシーに基づき、以下に示す教育課程を編成し、実施します。
教育課程?学修成果
初年次に企業経営分野の基礎として、「経営学」「経済学」「経営管理論」などを徹底的に学びます。そのうえで、主として2年次以降に、企業経営分野の高度な応用科目を学びます。この応用科目を通して、社会面と環境面に配慮しながら、経営組織及び経営戦略等に関わる経営学的知識?ツールを獲得します。
企業経営分野の基礎を学んだうえで、一方で、同じく主として2年次以降に、その応用としてのスポーツビジネス分野を学んだり、アグリビジネス分野を学んだりすることができます。これらのそれぞれの履修モデルプランを提示することにより、系統的に学べるようにしています。すべての科目に100から400までのグレードナンバーをつけ、卒業研究などの難易度の高い科目に至るまで段階的に学べるようにしています。
経営学は、理論と実践の融合的学問ですので、現場での応用力を養成するために、特に、企業経営分野、スポーツビジネス分野に関しては、事例演習系のケースメソッド型の科目を、複数科目用意しています。初年次に、経営学、情報?統計学等のツールを身につけた上で、この事例演習系の科目群を通して、ビジネスプランを作成し実行できる能力を養成します。
学科目としては、企業経営科目(学部共通科目、市場ダイナミクス科目、リレーショナル科目)、スポーツビジネス科目、アグリビジネス科目、事例演習系科目(企業経営発展科目)、ゼミナール科目群から構成されています。
それぞれの科目に、シラバス等で、授業で育成する力?スキルが明示されており、どのような力?スキルが身につくかを、学生は理解することができます。
ゼミナールは、初年次に、フレッシュマンゼミナールがあり、高校から大学への移行がスムーズに行えるような科目を配置しています。3年次から4年次にかけてのゼミナール1?2?3?4は、専門課程の集大成として位置づけられ、最終的かつ総合的な学修の成果が評価されます。これらの学習を通して、文理融合的な複眼的視点で、能動的?主体的に自ら経営手法を考え、他者と協働しながら、企業?社会?国家経営に果敢に取り組む能力を養成します。
学修成果の評価方法
経営学科のディプロマ?ポリシーに示されている「知識?理解」「汎用的技能」「態度?志向性」に関して、修得単位数?GPAによる分析評価、授業についてのアンケート等を用いた学生による自己評価により、学修成果の評価を行っています。その集計結果は、FD活動等をとおして教育の質向上のためのPDCAサイクルにつなげています。
3アドミッションポリシー
求める学生像
経営学部経営学科の教育目標を理解し、この目標を達成するために自ら学ぶ意欲をもった人材。及び、ディプロマ?ポリシーで求められている能力を、身に付けられると期待できる基礎学力を十分有する人材。
入学者にもとめる知識?技能?思考力?判断力?表現力?態度
(1) 知識?技能
英語では、高校での英語の科目の履修を通して英語の文章理解力、表現力、コミュニケーション能力を身に付けておくことが望ましい。
国語では、高校での国語の履修を通して日本語の文章理解力、表現力、コミュニケーション能力を身に付けておくことが望ましい。特に漢字の読み書きの練習を十分にしておくことが望ましい。
社会では、高校での社会(世界史、日本史、地理、政治?経済、倫理、現代社会)の科目の中から数科目を選択し、個々の項目の内容を理解していることが望ましい。さらに、書籍、テレビやネットのメディア、新聞等を通してで、国内外の政治?経済、国際関係、文化の違いについて常に考える習慣を身につけておくことが望ましい。
数学及び理科は、文系の学問を学ぶ上で必要な自然科学的な知識を幅広く理解していることが望ましい。特に、地球環境問題への関心をもつことが望ましい。
(2)思考力?判断力?表現力
経営学の基礎である政治学、経済学を深く学び、どのような政治、経済が望ましいのかを、自らの頭で思考し、価値判断する力を身に付けておくことが望ましい。これらの思考、判断には、文理融合的な視点の導入が必要であるが、これに基づいて、政治、経済について自身の考えを表現できることが期待される。
(3)主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度
能動性と主体性を持ち、互いの人間性を尊重しながら、協働して、経営の基礎である政治、経済のあるべき姿について学ぶ態度を持ち、人類の幸福に資することが望まれる。