経営学部観光ビジネス学科の小林寛子教授のゼミ(エコツーリズム研究室)に所属する学生らが10月23日に、熊本市西区河内町芳野地区で「オレンジカクテルナイトFINAL~ありがとう芳野~」を開催しました。小林教授のゼミでは2013年度から同地区で観光資源調査やイベントの企画?運営を行っており、本イベントは高齢化や過疎化が進む同町芳野校区の活性化を目指し、15年度から毎年開催してきたものです。昨年度はbet36体育投注_bet36体育官网app-在线*开户感染症拡大の影響でオンラインでの開催となりましたが、今年度は地域の皆さんとこれまでオレンジカクテルナイトにかかわった学生、卒業生がこれまでの7年間を振り返るイベントとして実施。会場の野出公民館では新型コロナ対策を徹底して約75名が集い、その様子をオンラインで配信するハイブリッド形式で行いました。
開会に当たって小林教授があいさつし、「芳野の皆さんとは16年の熊本地震やこの度の新型コロナ禍など大変な時を乗り越えてきました。今日は7年間を振り返り一緒に楽しい時間を過ごしたいと考えています」と呼びかけました。続いて学生たちが、この日のために芳野地区特産のミカンを使い、熊本市内の飲食店であるBREWERY KAENとコラボレーションして開発したクラフトビール「芳野えーる」を紹介するとともに、野出地区から長崎県?島原方面に沈む夕日のオンライン中継や、7年間におよぶオレンジカクテルナイトを通じた学生と地域住民の交流を振り返るVTRも上映。事前に収録した研究室の歴代メンバーへのインタビューも交え、イベントの歴史を振り返りました。また、本イベントでは例年、地区の婦人会のメンバーらによる地元産の食材やミカンを使ったドライカレーなどの料理が好評を博してきましたが、今回はコロナ禍を受け、学生も手伝って作られたイノシシ肉の角煮や切り干し大根、里芋の煮しめ、ヨモギ団子などを詰めた弁当として提供しました。また、学生と卒業生によるパフォーマンスやオレンジカクテルナイト実行委員長を務める芳野校区振興協議会の中根久芳さんによる弾き語りで会場を盛り上げると、リモートで各地から参加した卒業生たちも画面越し合唱し、一体となってイベントを楽しむ様子が見られました。
最後には「芳野の灯り」と題して、熊本地震からの復興に向けて本学農学部の学生たちが結成した有志団体である「阿蘇の灯」の協力を得て夏から製作を進めてきた220基の三角灯篭と竹灯籠を、公民館からほど近い野出峠の茶屋公園で点灯。参加者は「ありがとう芳野」や「歴史もあり食べ物もたくさんある芳野」など学生や卒業生、地域住民らが思い思いに記したメッセージの書かれた灯篭が演出する幻想的な風景を楽しみました。学生リーダーで当日の司会進行も務めた曽根慎吾さん(経営学部観光ビジネス学科3年次生)は、「新型コロナの感染拡大状況を見ながらの準備や、ミーティングもオンラインで進めるなど制限がある中で、大変なことも多くありましたが、地域の皆さんとの交流の歴史を踏まえながら楽しむ機会をつくれてうれしく感じています。今後も私たち学生と地域の皆さんとの連携は続けていくので、すぐにでも次の準備を進めていきます」と話しました。
なお、研究室では11月13日にオンラインツアー「芳野の魅力再発見」を開催します。8年余にわたって同研究室が地域の皆さんとの交流から発見してきたさまざまな「芳野の魅力」を学生目線で取材し、紹介するプログラムです。イベントの最後には今回のオレンジカクテルナイトで好評だった「芳野の灯り」第2弾として灯篭の点灯も行う予定です。参加無料で、事前の申し込みが必要です。下記からお申し込みのうえぜひご参加ください。
オンラインツアー「芳野の魅力再発見」
【日 時】
11月13日(土) 16:30-18:10(16:00開場)
【定 員】
50名
【参加費】
無料