法学部唐津ゼミの学生が東京地方裁判所中目黒庁舎(ビジネスコート)で裁判を傍聴しました

法学部法律学科の唐津恵一教授のゼミ生の3年生4名が、9月25日に、東京地方裁判所中目黒庁舎、いわゆるビジネスコートで裁判を傍聴しました。ビジネスコートは、ビジネス関連紛争(知的財産権紛争、商事?経済紛争及び事業再生?倒産処理)を担当する部署を集約したうえで相互連携し、デジタル化による効率性を積極的に追求するとともに、専門性?国際性の一層の充実?強化を図り、利用者の期待に応える新しい裁判所を実現することを目的に、2022年10月に関係部署が霞が関庁舎から移転して業務を開始した新しい裁判所です。当日は、裁判の前に担当裁判官から事件の概要の説明をうけ、裁判の傍聴に臨みました。約3時間にわたり、会社役員解任賠償事件の当事者尋問を傍聴したのち、再度担当裁判官との質疑応答を行いました。授業ではビジネス関係の判例を読み込んでいますが、そのような判決が出るまでの過程の法廷でのやり取りを生で見る良い機会となりました。お時間を割いていただいた裁判官の方には深く感謝申し上げます。

参加者のコメント
「初めて裁判の傍聴をしました。見学する以前は法律を学んでいる身ではありますが、身近な存在ではなくてすごく厳格で自分と結びつきにくいものだと考えていました。しかし実際に見学してみると、裁判で扱う問題自体がどの会社でもどの場面でも自分にも当てはまるものであってすごく身近に感じられました。裁判官の方もすごく偏見ではありますが、雲の上のような方々という認識でもっと話しづらいのかなと考えていましたが、裁判を行っている時とは別で会議室でお話させていただいた時にとても話しやすくてその認識がガラッと変わりました。裁判所や裁判官についてのお話を聞かせてもらい、普段自身のみではできないとてもいい経験でした。このような場所で働くことに対して興味がわきました。自身でも調べてみたいと思います。」
「今回は初めての裁判傍聴だったので、どのように行われるのかとても楽しみにしていました。いざ法廷に入ってみると、緊張感が漂っていて自分が参加する訳では無いのに始まる前はとても緊張していました。今回の裁判では、司法書士の資格を持っている原告と法的な知識は持っていない被告会社の社長の証人尋問でした。2人の受け答えを聞いていて知識がある人と無い人ではこんなにも返答が変わるのかと驚きました。原告は淡々と聞かれたことに答えている印象があり、被告は普段の会話とも似たような、長々と話している印象でした。他にも、弁護士の方の質問の仕方など人によって全く違うのだなと感じました。原告の弁護士の方はポイントを掻い摘んで質問している感じがしましたが、被告の弁護士の方はあまりそういう風には感じませんでした。今回は会社法に関する裁判であったので、まだ学んでいない範囲ではあり少し難しくはありましたが、裁判がどのように行われるのかを理解することがでて勉強になりましたし、とても楽しかったです。また裁判傍聴に行ってみたいと思っています。」
「生で見ているとドラマで見ている以上の緊張感が伝わってきたこと、思ったより法廷が狭かったこと、二人の証言者がどちらもよく電車で見かけるようなおじさんで驚いた。裁判所の独特な雰囲気と緊張感がまだ忘れられない。裁判傍聴という貴重な体験をさせていただいて先生には感謝しています。ありがとうございます!!」
「普段は経験できないような体験をさせて頂きありがとうございました!傍聴席に座った時から緊張感が伝わりました。証言者に対する相手方の代理人弁護士さんの質問攻めが少し怖かったです。傍聴が終わった後の、裁判官さんのお話を聞いてとてもいい貴重な経験でした。」