法学部法律学科では12月12日に湘南キャンパスで、2024年度の公務員試験合格報告会を開催しました。公務員試験合格を目指す2、3年次生に向けて今年度の試験に合格を果たした4年次生が勉強法や面接といった試験対策を伝えようと毎年実施しているものです。今回は10名が出席し、防衛省(防衛装備庁)に採用が決まった二ノ宮琉さんと、葛飾区に採用が決まった山口雄大さんが登壇しました。
二ノ宮さんは国家公務員試験(国家一般職行政関東甲信越地域)の概要や採用スケジュール、志望した理由を説明。「3年次から準備をはじめ、順次実施される他の公務員試験にも挑戦してきました。また、効率よく学ぶために独自に勉強用の資料を作成したほか、模試や教養試験のみの採用試験を受験するなど、本命の試験に向けた『ペースメーカー』をつくったことで、試験へのモチベーションアップにもつながりました」と語りました。また、試験を受けた際に気づいたこととして、「たくさん併願して試験に臨んできましたが、専門的な内容ではなく主要な科目に絞って勉強すれば合格は見えてきます。また、社会で起きているニュースは必ずチェックすることが時事問題と歴史問題への対策につながります。公務員を目指した当初は勉強が苦しく重いものでしたが、合格した時の達成感は大きなものがありました。皆さんもぜひチャレンジしてください」と呼びかけました。
山口さんは、「下町らしい雰囲気が好きで、葛飾区を希望しました。重視される面接試験では、葛飾区に向かう電車の車窓から見た荒川の魅力的な風景についてお話しできたことで面接官の心証をよくなったと思います。民間企業の試験も受けましたが、面接で話す内容を整理できたので、公務員試験と併願で取り組むメリットは大きいと思います」と話し、続けて特別区職員採用試験の概要や採用スケジュール、志望動機などについて説明。公務員試験対策として履修した授業や学外の講座での経験談なども披露しました。「試験では時事問題と論文対策が重要。電車での移動中なども活用し、時間をむだにしないように臨みました。また、苦手な文章理解などの科目では大学受験の単語帳も引っ張り出して勉強しなおしたことで、点数を得ることができました。2年次生も今の時期からコツコツできることがあるので頑張ってください」とアドバイスしました。
それぞれの話の後には質疑応答を実施し、「最初に受けた模試ではどの程度の点数が取れましたか?」「公務員試験対策の予備校にも通った方がいいでしょうか?」といった質問が上がり、終了後にも熱心に個別に話しかける姿が多く見られました。企画した内藤悟准教授は、「公務員を志望する2年次生は年明けからいよいよ本格的に準備を進めていく時期に当たります。この報告会をさらに一歩踏み出すきっかけにしてもらいたい。今日の話を参考に、学生生活の中に試験対策を取り入れてください」と語りました。