
2024年12月19日、法学部法律学科 山中ゼミの4年次生10名が、栃木県さくら市にある刑務所「喜連川社会復帰促進センター」と「喜連川少年院」の参観を行いました。

ゼミ(3?4年次生対象の演習1?4)では、刑事法の様々なテーマを取り扱う中で、刑罰の目的や少年法の理念、犯罪者や非行少年の再犯防止、更生について調べ、発表をして話し合ってきました。
今回、2年間のゼミの集大成として、栃木県宇都宮市に前泊し、さくら市内の2つの矯正施設を参観するゼミ合宿を行いました。
授業内で事前に、矯正施設について法律や運用状況を調べ、各施設に対して質問事項を提出し、十分な予習をしたうえで見学に臨みました。
日頃の学びが実践へと繋がり、自分の目で見て耳で聞いて確認する大切さを学べる良い機会となりました。
また、宿泊先や移動手段の手配、懇親会の企画などもゼミ生が行うことで、卒業を目前に控える4年次生にとって懇親の場も兼ねた良い思い出となりました。
今回、訪問した喜連川社会復帰促進センターは、公共サービス改革法に基づき一部業務を民間委託して運営されている刑務所です。
テレビや映画でイメージする刑務所とは違い、綺麗で清潔な施設でセンター生(受刑者)が各種職業訓練を受ける姿、広大な敷地で民間職員とともに農作業をする姿等が印象に残りました。
喜連川少年院においても、少年たちの健全育成を目指す施設であり、刑務所というよりも学校のような雰囲気であることを感じ、また、少年たちの将来を真剣に考えている法務教官の話に聞き入りました。
再犯防止や更生のためには、施設に入っていても社会との繋がりを持ち続けること、私たちが関心を持ち続けることが大切であることを学びました。

【学生の感想】
?「喜連川社会復帰促進センターは、官民協働で運営されている刑務所であり、受刑者たちに対して行われる職業訓練の様子などを実際に見せていただき、受刑者の将来の社会復帰に向けた取り組みがなされており、事件等を起こした人が、出所後にまた同じ過ちを犯さないためのサポートがしっかりとされていると感じました。」
?「(以前見学した)刑務所よりも施設が綺麗で、刑務所というよりも学校のようだと感じました。施設内で行われていた矯正プログラムを見ても、『罪を犯した人間』というよりは『勉強している人間』がそこに居るという印象を受けました。」
?「もともとは犯罪を犯した人にはそれなりの罰が必要だと思っていたのですが、何かしら理由があって犯罪に手を染めることになってしまった、という加害者の背景に目を向けるようになり、そのため少年たちに必要なのは社会的制裁ではなく、社会復帰の場をもっと与えるべきだし、少年院出院者への偏見も改めるべきだと思いました。」
?「見学前は、偏見を持っていけないと思いつつも犯罪者だから自分達とは違うと線引きしてしまっていましたが、もし今後、受刑者の社会復帰に協力できる機会があれば積極的に取り組みたいと考えました。」